ジェーン・オースティン『高慢と偏見』をテーマにしたデート番組が放送

米NBCが英作家ジェーン・オースティンによる名作小説「高慢と偏見」にインスパイアされたデート番組を製作することがわかった。米Colliderが伝えた。

この企画は、元々『Pride & Prejudice: An Experiment in Romance（原題）』というタイトルで動画配信サービスPeacockでのストリーミングが予定されていたが、NBCでの放送へ変更されたことに合わせて、タイトルも『The Courtship（原題）』で正式決定となった。

このデート番組の主人公は条件の揃った結婚相手を探す女性であり、独身男性たちは女性＝エリザベス・ベネットの心を掴むために競うという展開。参加者たちは田舎の城に集められ、馬車やアーチェリーなどに挑戦し、手書きの手紙でコミュニケーションを取るということで、ジェーン・オースティンの世界観を完全に実現させるようだ。

『高慢と偏見』は、18世紀末のイギリスにある田舎町ロンボーンを舞台に、5人姉妹の次女エリザベスが、気難しいダーシーという男性と知り合うも、第一印象の高慢さやプライドの高さが災いして素直になれず、そんなすれ違いで巻き起こる恋愛模様が描かれている。

これまで何度も映像化されており、1995年にはコリン・ファース（『英国王のスピーチ』）とジェニファー・イーリー（『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』）主演で英BBCがミニシリーズを製作。2005年にはキーラ・ナイトレイ（『つぐない』）とマシュー・マクファディン（『メディア王　～華麗なる一族～』）主演の『プライドと偏見』が公開。原作を過激なゾンビ・アクションに改変した2016年の異色作『高慢と偏見とゾンビ』では、レナ・ヘディ（『ゲーム・オブ・スローンズ』）やリリー・ジェームズ（『ダウントン・アビー』）らが出演していた。

昨年の夏と秋にイングランド北部、伝えられたところによるとヨークの近くで行われたとのこと。場面写真やトレーラーはまだ公開されていないが、ロマンティックな緊張感とクラシックなラブストーリーが約束された本作には、原作ファンと恋愛リアリティ番組ファンの両方を魅了するはず。

Netflixの『デーティング・ビースト』『ラブ・イズ・ブラインド　～外見なんて関係ない?!～』や米ABCの『バチェラー』、『バチェロレッテ』のように趣向を凝らしたデート番組が大ヒットしており、長年愛されてきたロマンス小説を基にしたデート番組には期待が寄せられている。

『The Courtship』は NBCにて現地時間の3月6日より放送スタート。翌日よりPeacockにてストリーミングが始まる。（海外ドラマNAVI）

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