実際に起きた衝撃的事件の真相に迫る米Huluの新作『The Girl From Plainville』

米Hulu製作による新作ドラマ『The Girl From Plainville(原題)』は、2014年にアメリカで実際に起きた事件を取り上げたリミテッドシリーズ。製作総指揮は本作を描く上で、米FOXのミュージカルドラマ『Glee/グリー』を取り上げることは不可欠だったと明かしている。米Deadlineが伝えている

『The Girl From Plainville』は、ジャーナリストのジェシー・バロンが米Esquireに寄稿した記事「The Girl From Plainville」を下敷きにしたシリーズ。2014年に米マサチューセッツ州で当時17歳だったミシェル・カーターが、恋人だったコンラッド・ロイさんに何百通ものメッセージを送り、自殺に追い詰めた事件が描かれる。

テレビ批評家協会の冬季プレスツアーのパネルに、シリーズで製作総指揮・脚本を務めるリズ・ハンナが登壇し、『Glee』がミシェルに与えた影響などについて語った。「番組のほとんどは孤独と孤立についてです。そして、関係している全キャラクターにとって...、『Glee』が与えた影響で非常に興味深いと思うのは、(番組を観ることで)孤独を感じている人たちが"自分も仲間だ"と感じられることです。ミシェルが現実で孤独を感じていたときにTV番組を通して仲間意識を感じ、そんな彼女のキャラクターを描くにあたり本当にほろ苦い気持ちになりました。もう一度、Huluに感謝する必要がありますね。その部分を探求するために、ツールとして『Glee』を使えたことは本当に素晴らしいことでした」

そして、ミシェル役で主演するエル・ファニング(『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』)も、『Glee』がミシェルに与えた影響や、現代の若者が抱える問題を分析。「ミシェルや多くの若者が、『Glee』や『きっと、星のせいじゃない。』といったヤングアダルト作品に夢中になる理由は、おそらく自分が番組の主人公になれるからだと思います。そのファンタジーに自分の身を置くことができるから。孤独を感じる人々にとっては、それが逃避なのです」

実際に起きた自殺事件の真相と若者が抱える問題に切り込んでいく『The Girl From Plainville』は、米Huluにて3月29日(火)より配信開始。

(海外ドラマNAVI)

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『The Girl From Plainville』の公式Twitterより(@PlainvilleHulu)