現在ウクライナに侵攻しているロシアに対して、各業界で反発する動きが広がりを見せている。そんな中、米大手配信サービスのNetflixもロシアでのコンテンツ製作を一時停止することを発表した。米Varietyが報じている。
Netflixは 4つのロシアオリジナル作品を準備していたという。その中のひとつ、撮影中だったものの保留になっていたDasha Zhuk監督の1990年代を舞台にした犯罪スリラーは、昨年製作された『Anna K(原題)』に続く、Netflixがロシアで撮影している2本目のオリジナルシリーズだった。
2月28日(月)には、米ディズニーが3月10日(木)にロシアで公開予定のピクサーの『私ときどきレッサーパンダ』を含む、ロシアでのすべての劇場公開を一時停止すると発表。そしてこの発表の数時間後には、米ワーナー・ブラザーズがロシアでの『THE BATMAN-ザ・バットマン-』公開を一時中止とした。
その他、ロシアは主要な映画祭や授賞式から締め出しを受けている。フランスで開催されるカンヌ国際映画祭は3月1日(火)、ロシアの代表団や政府と関係のある出席者を一切歓迎しないと発表。これに伴い、シリーズ・マニア・フェスティバルとMipTVはフランス政府の対ロシア制裁に従って、ロシアに対してイベント参加拒否を表明している。
さらに、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展はロシア館を廃止。ヴェネチア映画祭が、ロシア映画のボイコットを求める声への対応を未だに悩んでいるための決断のようだ。スコットランドのグラスゴー映画祭も反発の姿勢を明らかにしており、今年は2本のロシア映画(キリル・ソコロフ監督の『No Looking Back(原題)』とラド・クヴァタニヤ監督の『The Execution(原題)』)の上映を取りやめることを決定。一方、スイスのロカルノ映画祭は、8月に開催される同映画祭でロシア映画を上映することを発表した。(海外ドラマNAVI)
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Netflixロンドンオフィス