Netflix制作ドキュメンタリー、アンディ・ウォーホル本人の声をAIで再現

『Glee/グリー』『アメリカン・ホラー・ストーリー』『9-1-1:LA救命最前線』などのヒット作を手がけてきたクリエイターのライアン・マーフィーによるNetflix新作は、AI技術を駆使して制作されたことがわかった。米Hollywood Reporterが報じている。

マーフィーは、監督のアンドリュー・ロッシ(『メットガラ ドレスをまとった美術館』)とチームを組み、全6話でアーティストのアンディ・ウォーホルに迫るドキュメンタリー『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』をNetflixにて製作。この度、予告編も公開された。

このプロジェクトではAI技術を使ってウォーホルの声を再現し、彼の日記に書かれた文章をナレーションしているのだという。予告編では、ウォーホルの声が「私はただの変人だ」「私は誰とも親しくなかった。でも、そうなりたかったんだと思う」と"発言 "している。

このナレーションは、俳優のビル・アーウィン(『レギオン』)がセリフを録音し、音声合成アルゴリズムを使ってウォーホルのピッツバーグ訛りを加えるなどして、できるだけ本人に近づけて作られたものだという。

「アンディ・ウォーホルは、個人的な考えや意見には慎重だったことで有名です」と、ロッシは米EWに語っている。「電話口で自身の日記を語っていたときの彼は、信じられないほど生々しく感情的になることができたのです。アンディがその日記の中で共有した大胆なまでの弱さを完全に理解するためには、アンディ自身の声でその言葉が語られる必要があると思ったのです」

本作の公式の発表によると、「このシリーズは、ピッツバーグでの幼少期から始まり、監督、出版社、テレビプロデューサー、シーンメーカー、セレブリティなど、様々なメディアや時代を芸術家として生きた、ウォーホルの多様な旅路を描いています。偉大な人物でありながら、ウォーホルは私生活では非常に秘密主義でした。(最先端のAI技術を使って生成した)彼自身の言葉と、破壊的なものからメインストリームの作品まで、ジョン・ウォーターズ(『ブラックリスト』)からロブ・ロウ(『9-1-1 : Lone Star』)まで、彼とともに働き、創造し、そして遊んだ人々を通して、非常に複雑な人間だった彼について描いています」

本作の製作総指揮は、マーフィーとロッシの他、ジョシュ・ブラウン(『アポロ11 完全版』)、スタンリー・F・ブフタル(『ジョン・レノン, ニューヨーク』)、アレクシス・マーティン・ウッドール(『ザ・ポリティシャン』)、スコット・ロバートソン(『ザ・プロム』)らが務めている。

『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』は3月9日(水)より、Netflixにて配信開始。(海外ドラマNAVI)

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Netflix Indonesia公式Twitterより