『ブレイキング・バッド』アーロン・ポール、大抜擢のきっかけは『X-ファイル』だった

『ブレイキング・バッド』のジェシー・ピンクマン役で大ブレイクしたアーロン・ポール。大抜擢だったように見えるが、実は『X-ファイル』への出演が『ブレイキング・バッド』でのキャスティングに役に立ったことを話した。米Cheatsheetが報じている。

アーロンは『X-ファイル』のシーズン9第5話「蝿の王」にデヴィッド・ウィンクル役で出演。デヴィッドは、"スカイ・コマンダー・ウィンキー"というニックネームのもと、ティーンエイジャーのグループを率いているキャラクターだった。

サンダンス映画祭でプレミア上映された『Dual(原題)』のプロモーションのために行われた米IMDbのインタビューで『ブレイキング・バッド』のオーディションについてこの時の役の話が出てきたことを明かした。

「最初に会ったのはクリエイターのヴィンス・ギリガンだった。彼が脚本を務めた『X-ファイル』に出演したことがあったんだけど、どのエピソードに出ていたか聞かれたんだ。説明したら、"なんてこった、君はスカイ・コマンダー・ウィンキーを演じたのか、それは大学時代の僕のニックネームなんだよ"と言ってきたんだよ」その会話の後、『ブレイキング・バッド』のオーディションは滞りなく進んだそうで「ウィンキーを演じたからだと思う。そのおかげで、僕の俳優としての扉が開いたんだ」

当時のオーディションはうまくいかなかったと思っていたことも続け、「これはひどいなって思ったよ。すごいプレッシャーだった。現場には大勢の人がいて、スタジアム席で自分の力を証明しなければならないようなものだった。そして、"ああ、やらかしてしまった"って謝るような感じだったよ」

当時、お金に困っていたアーロンは何としてでもこの役を獲得しかたったという。さらに脚本に惚れ込んでいて、ギリガン率いるシリーズの一員になりたかったそうだ。アーロンによると、他の『ブレイキング・バッド』の脚本家は誰一人として彼にジェシー・ピンクマンをやらせたくなかったという。しかしギリガンは『X-ファイル』で演じた役柄とのつながりもあってか、この役がアーロンにぴったりだと考え決まったそうだ。

『ブレイキング・バッド』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

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『ブレイキング・バッド』©Frank Ockenfels/AMC