残暑お見舞い 酷暑の夜を海外ドラマでヒヤッと乗り切ろう

 

ロサンゼルスから残暑お見舞い申し上げます。

今年、日本の夏はとりわけ暑いと聞きます。寝苦しい夜をお過ごしの海外ドラマファンの皆さんに、気分だけでもヒヤッとなれる海外ドラマをご紹介しましょう。

まずは、夏の風物詩ともいえる"お化け"ものといえば、『ゴースト~天国からのささやき』。え、ちっとも怖くない? シチュエーション的には、お化けが家の中までやって来て大暴れするとんでもない事態発生なのですが、肝心なジェニファー(・ラブ・ヒューイット)があまり驚かない役なので、たしかに煽り不足でそんなにヒヤッとしない。
他に心霊が出てくるホラー・ファンタジードラマで有名どころといえば『スーパーナチュラル』や『Xファイル』はご覧になったことがあるでしょうけど、ドラマナビ読者にはもっとマイナーなドラマも見てほしい。たとえば、『Xファイル』のヒントになったといわれている『事件記者コルチャック』。事件といっても、"怪奇"事件がコルチャックの得意分野。コルチャック=モルダーと考えてもらえばよいのですが、やはりどんなに熱心に仕事をしても、周囲にはあんまり認められません(手柄も立ててません)。最近、スチュアート・タウンゼント主演で『ナイト・ストーカー』としてリメイクされています。
もう一つ、『アメリカン・ゴシック』もカルトファンには忘れられないドラマ。アメリカの田舎町に潜む悪魔の化身の保安官と数々の怪奇&心霊現象を描いた、サム・ライミ製作の正統派ホラー・ドラマです。

そして、ホラーの元祖的番組と言えば『ミステリー・ゾーン(トワイライト・ゾーン)』でしょう。アンソロジー(作品集)ものとして、その後は『アウター・リミッツ』、『Night Gallery』(邦題:『四次元への招待』)、『世にも不思議なアメージング・ストーリー』など、幾多の亜流を生んでいます。
アンソロジーで最もホラー度が高いと思うのが『Tales from the Crypt』(邦題:『ハリウッド・ナイトメア』)。映画『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー製作で、米で放送規制のほとんどないHBOでオンエアされていたため、怪奇からグロ、エロまでなんでもコイ。冒頭に出てくる案内人(=ミイラ)からして恐ろしい。
アンソロジーと呼んでいいのか分かりませんが、ホラー映画の巨匠たちによるTV映画シリーズ『マスターズ・オブ・ホラー』もあります。シーズン1の第13話は日本の三池崇史がメガホンを取っているほか、トビー・フーパー、ラリー・コーエンなどゲテ物好き?なホラーファンに愛される監督が大集合。ホラー好きは必見のシリーズです。
あ、ちょっとヘビーなホラーに傾倒してしまいましたね...。『ハリウッド・ナイトメア』と『マスターズ・オブ・ホラー』は大人向けのホラーですが、子どもでも楽しめるホラー・アンソロジーといえば『グースバンプス』。米の子どもたちに大人気で、日本ではNHK教育で放送されていたというからビックリです。子ども向けだからといって、あなどることなかれ。日本人にも怖い、ゾクゾクするホラーシーンも出てきます。日本ではDVDが発売されていないのが残念。

「お化けより、生きた人間の方が怖い」なんて思ってるアナタ。そんな現実派のアナタには『ハーパーズ・アイランド 惨劇の島』はいかが? 1人1人死んでいく"横溝正史"ワールドなサスペンス物ですが、何より殺され方が怖い。なにも人体をそんなメタメタにしなくても...と言いたくなる残虐さ。ヒヤッとというより、ビビってしまうと言うべきか?

最後に、もし見たことがなかったら、『V』(オリジナルのミニシリーズ)のアノ名物シーンをおすすめしておきましょう。地球にやって来た宇宙人の食事は、なんとネ○ミ。半端じゃなくデカいネ○ミもいただきます。しかも、マナーを忘れた豪快食い。ああ、こちらはビビってしまうというより、あ然。

ヒヤッとからあ然まで、一瞬でも暑さを忘れさせてくれるホラー(サスペンス、SF)を紹介してみました。ドラマナビ読者の皆さんも、私はコレが怖い...というTVドラマ(の1シーンでも可)をご存知でしたら、ぜひみんなで共有しましょう。ご意見お待ちしてま~す。

(※『グースバンプス』を除く上記のドラマは、全てDVD(VHS)で発売・レンタルされています)

■『ハーパーズ・アイランド Vol.1』
【発売日】
6月4日レンタル開始 (TSUTAYA先行)
他流通ルート 11月26日セル・レンタル同時リリース