"高学歴で美人だけどなんだか幸せじゃない。も～30歳だし、、、男運もない"......。という設定、海外ドラマファンだったら『アリー my Love』あたりを思い浮かべるんじゃないかと思います。が、そこに"キャリアもない"が加わったドラマがありました。カナダ発ファンタジック・ラブコメディ『ビーイング・エリカ』。
いや～それは悲惨だ、という声が聞こえてきそうですが、そこには秘密兵器がありました。それは専属セラピストによる"タイムトラベルでセラピー"。
突拍子もない設定に感じるけど、タイムトラベルしちゃうファンタジーなテイストと人生訓を学んでいく人間ドラマとがうまいところマッチして、毎回最後にはホロっとさせられたりする仕上がりになってるんですよね～。
その『ビーイング・エリカ』にエリカ役で主演してるエリン・カープラックが、LaLa TVで来春から始まるシーズン2のプロモーションのために来日しているということで、海外ドラマNAVI取材班が突撃してきました～！
1978年生まれのエリンは現在32歳。役のエリカとほぼ同い年で独身だけど、エリカと比べてどうなのかしら......。
――私もエリカと一緒でよく失敗するわ。でもエリカと違って、10代後半から20代にかけて自分がどんなことがしたいのか、どんなキャリアを目指すのかはっきりわかっていた。エリカは早めの中年の危機に突入しちゃってるわね。でもそんなエリカから学んだのは、とにかく人生なんにでも挑戦するということ。失敗しても、落ち込んでしまうことがあってもエリカは、弾力性があって立ち上がり前に進んでいこうとする。私も落ち込んだりした時は、エリカのように前に進もうという気持ちになるわ。それに、私もエリカみたいにタイムトラベルできたらいいなって思う。
いつに戻りたい？
――私はよかった時に戻りたいわ。故郷で家族と楽しく過ごした頃に戻ったり、大好きだった猫にまた会いたい。
やり直したい過去はないの？
――イエスでもノーでもあるわ。今の人生には満足しているし、このキャリアや家族、友人たちにも恵まれている。過去の後悔や失敗があるからこそ今の私があると思うから、過去にもどってやり直すっていうのはためらうわね。ただ、中学のときに滑り台から滑り落ちて前歯を全部折ってしまって、高校の時は本当の歯がなくて、ずっと歯医者に通わなくちゃいけなかったの。それはやり直したいわね。
作品の中で、エリカは32歳で、妹にも先を越されて、自分はまだ自分探し......なんだけど、いわゆる30代独身女性ってカナダだとどんな感じ？
――日本もカナダも同じだと思うわ。以前なら20代で子供を持つというのが当たり前だったけど、私たちの世代だと30代で独身っていうことも受け入れられるようになっているし、30代で子供を産むっていうのも当たり前。私自身、まだ子供を作る気はないわ。でも同世代の友だちはもう結婚して子供もいる人ばっかりだから、パーティなんかに行くと自分は独身だってことを感じずにはいられないけどね。でも、これは私が選んだ人生だし、満足してるからOKよ。
カナダではシーズン3も好調でシーズン4制作への期待も高まっていて、エリン自身もそれを望んでいる。さらに、アメリカのグリーンカードを取得したというエリンは、本格的なハリウッド進出も考えているとのこと。
――ハリウッドに乗り込んでいくということは女優としてすごく大きなチャレンジ。女優もたくさんいるし、競争も激しいと思う。『ビーイング・エリカ』がアメリカで放送されているって言っても、大変だと思うわ。小さな池にいた小魚が大海に出ていくようなものなんだけど、私はチャレンジしていくつもりよ。結婚や出産の前にね。
エリカのカウンセラー、ドクター・トムが引用する人生訓が、その都度心にも響くんですけど、一番印象に残っている言葉って？
――シーズン2の第1話に出てくる「最も困難なときにこそチャンスがある（In the middle of difficulty lies opportunity.）」というアルバート・アインシュタインの言葉よ。
シーズン1の最後で、エリカの「人生最大の後悔」を乗り越えられたかと思ったのもつかの間、シーズン2ではのっけから「セラピスト交代か！？」という、作品の根幹にかかわるエピソードから始まります。エリカは、いろんな経験をして人の助けになることもするようになるとか。
エリカ演じる実際のエリンは、エリカよりも迷いがなく、充実した今を生きている女性でした。作品の中のエリカは、失敗も後悔もいっぱいあるけど、エリンがお手本にするほどバイタリティはある。日本の世にも数多い30代独身女性に捧げる（！？）この作品。共感する？ 学んでみる？ さぁあなたは？
■『ビーイング・エリカ』シーズン2 12月9日 日本初プレミア放送！
【放送】LaLa TV
【日時】12月9日（木）19:00～
※第1話先行放送
