【突撃ファイル005】あなたはどれを観たい!?2011年注目の「ワーナーBIG5」をちょこっと見してきたよ!

先日、日本の海外ドラマムーブメントを牽引するワーナー・ホーム・ビデオが、2011年に発売する海外ドラマ5大タイトルを発表しました。今回行われた発表会では、「ワーナーBIG5」と銘打った、SFにスパイアクション、青春ファンタジーなどジャンルの異なるバラエティにとんだ5作品が紹介されるということで、海外ドラマNAVIも、乗り遅れちゃならないと突撃してきました!

会では、ゲストコメンテイターとしてライターの池田敏さんと今祥枝さんが作品ラインナップを解説。アメリカと日本の海外ドラマ事情や、人気キャストの来日情報なども交えながら紹介してくれましたー。

■約30年ぶりにパワーアップして帰ってきた『V』
1983年に4時間のミニシリーズとして放送され、全米視聴率25.4%という当時では凄い数字を叩き出し、その後の続編と合わせて日本でも放送されたドラマのリメイク版。巨大な宇宙船で襲来してきた人間と同じ外見を持つ"V"たちと人間との戦いを描いたSF大作です。
「当時はVHSでレンタルされていたが、よく貸出中になっていて借りれなかったほど大ヒットした」と池田さんは振り返ってくれました。
今回のリメイク版について今さんは「最新の技術を駆使した仕上がりとなっていて、スケールアップしたビジュアルを楽しめる」と紹介。また、VHS作品の内容とも繋がりがあるとの気になる発言も。VHS版とあわせてまとめ見したくなっちゃいますね。

■オタク青年とスパイアクション!?『CHUCK/チャック』
『チャック』は2007年から始まり、シーズン4まで続いているロングラン作品で『ターミネーター4』のマックGと『ゴシップガール』を手がけたジョシュ・シュワルツのコンビによるスパイアクション。しかし、どうやらただのアクションものではないようで、今さんによると「なんていっても肝は主人公チャックのキャラクター。オタクというよりはギークとかナードといったキャラ設定で、そんな超文系男子が突然アクションに巻き込まれて活躍する」のだそう! 来日も予定されているという主演のザッカリー・リーヴァイは今後も注目してみたいですね。
また、「最近はギーク、オタク、ナード、といったジャンルがアメリカドラマでは市民権を得ている」と池田さんも今さんも声を揃えるように、アメリカでの作品傾向にも変化がみられるようです。今後いろいろな作品にオタクなキャラが増えそうな予感が!?

■オリジナルとは違う新ストーリーに期待『NIKITA/ニキータ』
『ニキータ』はアメリカで去年の秋に始まったばかりにも関わらず好評だったため、異例のスピードで次シーズンの製作が決定した注目作品!
アクションはもちろん、なんといっても主演を演じるマギー・Qは見ものですね!「男性はマギーのスタイルや、もの凄い水着も見逃せない」と池田さん。今さんは「女性が戦うヒロインものは日本で受け入れやすそう」とヒットを予想。
オリジナルの映画版『ニキータ』の"先"のストーリーを描いた全く新しいアドベンチャー作品ということで、6月のリリースが待ち遠しくなりますね。

■総製作費約200億円の超大作『ザ・パシフィック』
この作品は『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザース』のコンビ、トム・ハンクスとスティーヴン・スピルバーグによる実話に基づいたシリアスな戦争ドラマ。WOWOWで放送があったのでもうご存じの方も多いかもしれませんが、総製作費は約200億円という超大作で、やはりお金をかけただけあって、質も高くクオリティという意味ではまず間違いなさそう。
壮大なアクションだけでなく、兵士たちの細かい心の傷や苦悩など映画では伝えきれない深い精神状態を描いた奥行きのある出来に仕上がっているそうです!

■イケメン吸血鬼がたくさん登場!?『ヴァンパイア・ダイアリーズ』
こちらは2人のイケメンヴァンパイア兄弟と1人の人間の女性の物語で、人間との共存を望む弟と、それとは全く反対の考えをもつ兄とのヒロイン・エレナを巡る三角関係を描いたロマンス。
「『バフィ-』ほどイロモノ感もないし、『トワイライト』ほど気恥かしくもなく、『トゥルーブラッド』ほど過激で刺激的でセクシャルな部分を強調したものでもなく、青春ドラマで、若者向けで、今はやりのミステリアスな部分もあって、面白いシリーズになるんじゃないかな」と今さんは他ヴァンパイアものとの違いを説明してくれました。
「ヴァンパイアものといっても白塗りとかじゃないので、入りやすい! そしてイケメンが多い!」と今さんが言うように、熱心なファンがつきそうな予感のする作品です。

最後に海外ドラマ分野の現状について、お2人が語ってくれました!
つい最近までロサンゼルスへ取材に行かれていたという今さんは、「向こうでは地上波はフランチャイズ(クロスオーバー)が多い。実力のある俳優さんを起用したり、定番のもので手堅くいくという感じ。一方でCS、ケーブルはなんでもあり状態で過激で刺激的な作品が多い! そうやって地上波とCSで自然にお互いすみ分けしているところがいい」と最近のアメリカのドラマ事情を分析してくれました。
ここ数年、海外ドラマ界を引っぱってきたいわゆる大作が終わったことをうけて、池田さんも「これからはたくさんあるドラマの中から、皆さん個人が好きな作品を選んでみるという時代になったんでは......」と海外ドラマにも新時代の到来を予感していました!

さぁ、皆さんならどれを選びますか? 気になったドラマはありましたか? この多彩なラインナップが揃った「ワーナーBIG5」だけでも悩んでしまいますね。せっかくなので、まずはこの5作品を観て、自分の好みの作品を探してみてはいかがでしょうか?

『CHUCK/チャック』:©2011 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『NIKITA/ニキータ』:©2011 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.