美男<イケメン>ですね! 『ウォーキング・デッド』グレン役 スティーブン・ユインにインタビュー

ゾンビ・オーディションの会場で実際に会ったスティーブン・ユインは、テレビで見るより顔が小さく細身で美男<イケメン>だった。

若干28歳で代表作は『ウォーキング・デッド』のみ。ハリウッドではまだまだ駆け出しのレベルだ。しかし韓国人としてのバックグランドに目を向ければ、『HAWAII FIVE-0』で活躍するダニエル・デイ・キム、グレイス・パークと並ぶ、ハリウッドで成功した韓流スターである。

そんな韓流スターとのインタビュー。
実はインタビュー開始1時間前。仲の良いスタッフと談笑するスティーブ・ユインをみて記者は偶然にある発見をした!

スティーブンったら、靴下を履いてないのだ(笑)

日本のトップスター・石田純一を彷彿とさせるそのファッションセンスにインタビュー前から記者はすっかりテンションが上がってしまった。

アメリカ芸能界で活躍する韓流スター『スティーブン・ユイン』とは、一体どんな人物なのか!?
ゾンビ・オーディション会場の外のロビーで、審査前の空き時間に話を聞いてきた。

――『ウォーキング・デッド』に出演することになった経緯を教えて下さい

2009年にハリウッドでの成功を求めてロサンゼルスにやって来ました。そこで幸運にも『ウォーキング・デッド』のオーディションを受けることができて、その結果、出演が決まりました。フランク・ダラボン、そしてAMCが私を選んでくれたんです。本当にラッキーだったと思います。

――それでは別に元々ゾンビが好きという訳ではなかった?

ゾンビはそんな好きではありませんでした、だって気持ち悪いでしょう(笑)それに出演作を選べる立場ではありませんからね。何だってしますよ!そうそう、ゾンビといえば『レフト・フォー・デッド/Left 4 Dead』などのゾンビ・ゲームではよく遊んでましたよ。大好きなんです、このゲーム。

――あなたが出演している『ウォーキング・デッド』は、放送後、そういったゾンビゲームや他のゾンビ映画などに影響を与えたと思いますか?

どうですかね。もともとゾンビって人気でしたからね。でもそのゾンビ人気に火をつけたということでは何かの良い影響を与えたとは思いますよ。

――ゾンビが苦手なあなたにとって『ウォーキング・デッド』どんなドラマなんでしょう。

『ウォーキング・デッド』は単純なゾンビものというわけではありません。たまたま題材がゾンビだったというだけで。私はこれは人間ドラマとして捉えています。

――「ゾンビ・オーディション」の審査員を務めました。審査にあたっての基準など教えて下さい。

一緒に審査員を務めたグレッグ・ニコテロはゾンビの達人です! 彼はゾンビに必要なものは何か、動き、表情、当然のことながらメイクなど、全ての明確な基準を持っています。何が良くて駄目なのか、全て説明することが出来るでしょう。
しかし私は単純に怖いか怖くないかだけ(笑)感情に迫るものがあるかどうかだけで判断しましたね。

――ところで『ウォーキング・デッド』は、あなたの母国、韓国でも放送されているんですか?

されているんですよ! 昨年の12月から。すごい人気みたいですよ。もともと韓国ではゾンビってそんな人気の題材じゃなかったんですけど、それでも我々のドラマを楽しんで観てくれているのは幸せなことですね!

―こんな大人気のドラマに出演しているあなたを、韓国にいるご親戚の方も誇りに思っているでしょうね。

はい。こちらに住んでいる家族を含めて、皆そう言ってくれます。ロサンゼルスのダウンタウンによく行くのですが、そこでもよく人に声を掛けられますし、リトル東京に寿司を食べに行った時も、日本人の方からもいい感じで声を掛けられます。

成功したって言ってくれる人も多いですが、私はそう思っていません。

誇りに思ってくれるその気持ちは嬉しいし、韓国人であるというバックグランドに自分も誇りを持っています。しかし私はここアメリカで、アジア人という枠を超えた役者として成功したいと考えています。

――シーズン2の見所を教えて下さい。

登場人物がそれぞれ成長します。良い意味でも悪い意味でもね。私の演じるグレンも愛や責任感について学び、人間としてより成長しています。人間ドラマとしても大変楽しい仕上がりになっています。

――日本のファンへメッセージをお願いします。

楽しんで観てくれてありがとうございます! いつか日本に訪れたいと思っています。

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素直な感じで、ちょっとあか抜けないハリウッドの韓流スター、スティーブン・ユイン。英語に全くなまりが無いし、1世とは思えない程、アメリカナイズされている。

アジアの枠を超えて活躍したいと考えていても、遊んだりするのはいつもコリアタウンらしい。その矛盾があか抜けなさに繋がっているのだろうか。でもそれが逆に好感度を増しているような気がする。隣町に住む気の良いアジア系の兄ちゃんって感じで応援したくなる。

でもきっとそれを見越してAMCは彼をキャスティングしたんだろうな。