今年7月13日からWOWOWで放送が始まる『トーチウッド 人類不滅の日』。イギリスで長きにわたって愛されているSFドラマ『ドクター・フー』のスピンオフである本作ですが、こちらも本家に劣らぬ人気を博し、今年7月13日にようやく日本初放送が決まりました。
現在、都内某所で日本語版のアフレコ収録が行われていますが、この現場にNAVI編集部が突撃！ 主人公キャプテン・ジャック・ハークネスの声を担当する加瀬康之さん、グウェン・クーパー役のよのひかりさん、オズワルド・デーンズ役の後藤哲夫さんにお話を伺ってきました。まずはこの方から！
■加瀬康之さん（キャプテン・ジャック・ハークネス＜ジョン・バロウマン＞）
――今回、加瀬さんが演じるキャプテン・ジャックってどんなキャラクターなんですか？
ジャックはどうやら未来人なんですよ。未来から過去にやってきた不死身の人。トーチウッドのリーダーなのですが、メンバーのグウェンも彼の多くはよく知らないようなんです。
――そんなキャラクターを演じるのは大変なのでは？
確かに、ここ最近僕が演じているキャラの中では難しいですね。ジャック…ジョン・バロウマンという人が、”余裕のある芝居”をするんですよ。ガンガン追いかけられたり、みんながクーッって追い詰められて苦しんでいるときに「うん。そうだね～」ってなぜか余裕のある芝居をしている。演技なのか地なのかわからないんですが。他のキャストとはひとり違う立ち位置にいる気がするんです。もしかしたら、もう死なない身体になってしまったが故の”余裕”なのかもしれないんですけどね。
ただ、声をアテていてやりづらいことはないです。比較的僕がだす声のトーンと同じ感じなので、無理に違う声を出さなきゃならない、ってことはないですね。
――ジャックの言動や思考って、共感できます？
僕とは全然違う性格ですね。でも違うからこそシンプルに想像して演ずることができますね。ちょっと似てたりすると、逆にアレコレ余計なことをやってしまいそうになるので。
――『トーチウッド』は、同性同士の性描写がリアルに描かれているということで、実際そういった男性同士のラブシーンを収録していかがでしたか？ 女性とのラブシーンとは違うものですか？
正直にいうと女性とのラブシーンのほうがやりづらいです。僕は男性に対してはそういう感情を持ったこともリアルに体験をしたこともないので、知らないからこそ想像とか空想で演技を作れるんです。でも女性相手だと…あるわけだから、なんかね、自分のプライベートを晒しているような気がしてね。スタジオのみんなに素の自分を見せてる、聞かせている、そんな気がして（笑）。だから男性相手のほうがある意味吹っ切れて演技できますよ（笑）。
とはいえ、やっぱり大変でした！ いわゆるラブシーンは映像がある程度説明してくれるからなんとかなったけど、そのあとのピロートークが結構長くて（笑）。「勘弁してよー！」って思いましたね。吹替の相手が知っている人で本当によかったって思ってます。ショーちゃん（森久保祥太郎さん）が相手で本当によかったよー！ ショーちゃんならこうくるだろうなってわかるし。実際この前収録した回はベッドシーンだけでなく、ぼくらがずっとしゃべっている回だったんで…知った相手で本当によかったです。
全く知らない人だったら「この人…そういう感じなんだ」っていろいろ考えてしまうし、緊張もしちゃいますしね。これがベテランの方相手ならもう身を任せて、いや、胸を借りてやりますよ。ゴテツさん（オズワルド役の後藤哲夫さん）が相手とかならまた違う感じになると思いますし。
――加瀬さん流の『トーチウッド』の見どころは？
ジャックが未来から来ている人だってことで…彼のリストバンドをはじめ、近未来のテクノロジーを垣間見るグッズや装置などに注目してほしいですね。「アイ・ファイブ」というコンタクトをすることでパソコンと通信できるグッズとか、そういうのが見ていて本当におもしろいんです。こういうグッズって、いつか近い将来、本当に開発されてしまう可能性だってありますしね！
この作品は、ジャックだけじゃなく、核になるキャラが5人いるんです。5人それぞれの動きに注目しながら『トーチウッド』にどっぷりハマってほしいです！
★（中編）に続く＞
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＜オマケ＞
加瀬さんに【海外ドラマNAVI】は吹替の声優の皆さんにも注目しているんですよ、と説明すると、「じゃあ、『トーチウッド』だけじゃなく、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』も宣伝してくださいよー！」（※ステファン・サルバドーレ役）とPRも忘れない加瀬さんでした。
『トーチウッド 人類不滅の日』は、7月13日（金）からWOWOWプライムにて放送スタート！
【二カ国語】毎週金曜夜11：00～
【字幕】毎週月曜深夜0：10～
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