イギリスで1963年からスタートした長寿人気シリーズ『ドクター・フー』。本作で長年、男性が演じ続けてきた主人公ドクターを、歴史上初めて、女性が演じるのではないかというウワサが絶えない。このウワサに、製作総指揮者のスティーヴン・モファットと、主演のマット・スミスが答えた。

まず、製作総指揮者のモファットは、大衆紙The Sunの記事で先月末、次のように発言。「(女性版ドクターは)タイムロード伝説の一環であり、ありえることだ。話題になればなるほど、いつか実現する可能性は高まるだろうね」――現在11代目ドクターを演じるマットが降板すれば、次に女性がドクターの役につく可能性を否定しなかった。

ところが一方、マットのほうはというと、「正直いって、そういうことが近いうちに起きるとは全然思わないよ。そもそも本当に起きるとも思わない」と、かなり否定的。女性向けギークサイトのThe Mary Sueが、「それはあなたが辞めないからですか?」と問いかけたところ、「そう。僕は女性にならないしね」とも言っている。

そうはいっても、"女性版ドクター"というアイデアが想像を刺激するのも確かなこと。「ドクター役にぴったりな女優は?」という質問に対しては「うーん、誰かなあ...」と真剣に考え込んだあげく、「シャーリーズ・セロンはかなりイケてるんじゃない?」と回答している。

このほかマットは、女性になったらドクターの役どころは若干変化するとも考えているようだ。「男だらけの部屋に同性の人物を投じるのとは違ったことが起きるだろうからね。キャラクターの本質は変わるかと聞かれたら答えはノーだけど、面白いアイデアに違いない。ドクターに赤ちゃんはできるのか、なんてことも気になるしね」。

たしかに、ドクターの性別が変わったら、それだけで役の設定をめぐって再考しなければならないことが数多く出てくるはず。本当にそんな大きな変化が訪れるのか、ファンは大いに気になるところだろう。(海外ドラマNAVI)