米NBCがアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンの伝記ドラマ製作に向けて動いていることがわかった。このドラマはアメリカでベストセラーとなり、ピューリッツアー賞を受賞したロン・チャーナウ原作の『Washington: A Life』をベースに、軍人から"アメリカ合衆国建国の父"となったワシントンの知られざる人物像に迫るものだという。

製作に当たるのは、そうそうたるメンバー。まず、『レインマン』でアカデミー監督賞を受賞したバリー・レヴィンソンと、『英国王のスピーチ』でアカデミー脚本賞を獲得したデヴィッド・サイドラー。この二人に加えて、今話題の貴族ドラマ『ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~』の製作を手がけるギャレス・ニームや、犯罪ドラマ『OZ/オズ』のクリエイターとして知られるトム・フォンタナらがエグゼクティブ・プロディーサーを務める。

『ホミサイド/殺人捜査課』などのTVドラマでエミー賞に輝いたこともあるレヴィンソンは、パイロット版では監督も務める模様。彼はワシントンについて「興味深い点は、今日の我が国があるのは実在した一人の男のおかげだということ。そしてアメリカの歴史において、もっとも有名な人物でありながら、彼のことを誰も知らないということだ」と語ったという。

また、脚本を手がけるサイドラーは次のようにコメントしている。「ジョージ・ワシントンには、社会的な地位や、上等なオーダーメイドの服、自分のイメージに執着していた面がある。単なる象徴的な存在ではなく、リーダーになる術を学んだとても人間くさい男だ。そういう人物を理解したい」。『英国王のスピーチ』では吃音症に悩むイギリス国王ジョージ6世を見事に描き上げたサイドラー。本作ではイギリスを相手に武装蜂起し、アメリカ独立戦争を指揮した人物を描写することになる。(海外ドラマNAVI)