1985年の公開後、全米はもちろん日本でも大人気となった映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』(以下『BTTF』)。主人公の高校生マーティが、親友の科学者が作った特製の乗用車「デロリアン」で過去にタイムスリップしてしまう、当時の少年少女たち、そして大人もドキドキしながら楽しんだSF映画である。
この作品で、科学者エメット・ブラウン博士、通称"ドク"を演じたのが、俳優クリストファー・ロイドだが、そのクリストファーがなんと22年ぶりに来日することになった。
11月23日から25日に静岡、東京、千葉で行われる「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション」に出演するクリストファーは、日本の「和」が大好きで、22年前の来日時には京都の太秦撮影所まで時代劇の撮影を観にいき、まだこの来日がきっかけで日本の磁器をコレクションしているという、大の親日家である。そんなクリストファーにぴったりの東京・フォーシーズンホテル椿山荘の一室を借りて会見が催された。
『BTTF』の"ドク"さながらの風貌に柔和な笑顔をたたえ、詰めかけたマスコミからの質問に一つずつ答えていくクリストファーは、30年たった今でも愛されている『BTTF』について、「当時子どもだった人が大人になって、さらに次の世代に作品の良さを繋いでいってくれている。また、当時映画を観ていた子の中から映画製作に携わる人や、科学者になった人もいるだろう。そういう人たちにこの作品が何らかの影響を与えていることを思うと感慨深いね」と語っていた。
当時共演したマーティ役のマイケル・J・フォックスについて話が及ぶと、「本当は『BTTF』のマーティンは違う役者で6週間撮影していたんだ。ある日突然、役者が変わるよ、とスタッフに教えられて、そこでマイケルを紹介された。そのまま予行演習もなしで撮影に入ったんだけど、マイケルが非常に自然に役に溶け込んでいったことを今も覚えているよ。彼は若くしてパーキンソン病を患ったのに、最近だとTVシリーズ(『グッド・ワイフ』)への出演にも挑戦している。自分と同じ病気を持つ人のための慈善活動にも積極的だし、もちろん役者であることにもこだわりつづけている。彼は勇敢だよ」と、年下ながらも同じ役者として尊敬の念を示していた。
今月23日からのイベントに出席するため、日本国内での旅行は厳しいようだが、「できれば札幌に行ってみたいね。日本の北のほうに」と語っていたクリストファー。短い滞在期間だが是非現地で初雪を楽しむ時間が取れることを願ってやまない。
「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション」は、11月23日(金)に静岡東宝会館、24日(土)に東京はホテルグランドパレス、25日(日)にディズニーリゾート内 サンルートプラザ東京にて開催される。入場料は無料(サイン会・撮影会は有料)。(海外ドラマNAVI)
※「スタッフ突撃ページ」にて、記者会見の模様を詳しくお伝えします!お楽しみに。
Photo:クリストファー・ロイド