12月14日(金)、米コネチカット州ニュータウンの小学校で起きた銃乱射事件。26人が射殺、うち20人は6、7歳という前例のない凄惨な事態に、アメリカは大きな衝撃を受けている。テレビ界でも自粛ムードが続いており、視聴者の心情に配慮して番組内容の差し替えや、放送日程の変更などの措置がとられているところだ。

なかでも目を引くのは、米ディスカバリーチャンネルで放送されていた『アメリカン・ガンズ』が打ち切りになったこと。これまでに2シーズンが製作されたこの番組は、世界でも有数の銃器専門店を経営するワイアット家の日常を追うリアリティ・ショー。先日の銃乱射事件以来、番組のFacebookページには銃規制を求める人たちから非難のメッセージが殺到していた。

こうした状況と、もともと視聴率が低下していたことも踏まえて、局はシーズン3の製作をとりやめ、再放送も行わないことにした。しかし、今度は銃規制反対派から局の決断を非難するメッセージが殺到する事態になっている。

また、12月27日(木)にTLCで放送が予定されていた特別番組『Best Funeral Ever』は、翌年の1月6日(日)に延期となった。テキサス州ダラス市の有名な葬儀屋が行うユニークな葬儀を紹介するこの番組は、視聴率がよければシリーズ化する可能性はまだ残されている。

このほか、Syfyで事件当日に放送予定だった『ヘイヴン -謎の潜む町-』シーズン3のエピソードは、高校での暴力シーンが描かれていたため放送延期になったことはすでにお伝えした。シーズン最終話の直前となるこのエピソードは当初、放送日程が翌週に変更されていたが、シーズン最終話と合わせて2003年1月に再び延期されている。(海外ドラマNAVI)