"『スター・トレック:イントゥ・ダークネス』を死ぬ前に見たい"という末期がん患者の望みを、J・J・エイブラムスが叶える!

スター・トレック:イントゥ・ダークネス2013年5月17日に全米公開が予定されている映画『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』(日本での公開は9月)。その公開までに命がもたないかもしれない末期がん患者の望みにこたえ、J・J・エイブラムスが粗編集版を本人のために上映した。

末期がんにより余命わずかであることを宣告されたのは、米ニューヨーク市に住むダニエルという41歳の男性。大のスター・トレック・ファンでもあるダニエルは、すでに公開されている新作映画の冒頭9分間のフッテージだけでも見たいと望んでいたが、結局、フッテージ公開中の劇場を訪れるチャンスを得られないまま入院することになってしまった。

そのため、ダニエルの家族とつきあいの長い友人が、彼のために何とかしてあげられないものかと、クリスマスの日に掲示板で呼びかけたところ、スター・トレックのファンサイトやブログメディア、ツイッターを介して書き込みはまたたく間に伝わり、エイブラムスやパラマウントの目に止まることに。事情を知ったエイブラムスは、さっそくダニエル宅に連絡をとり、まだ粗編集ながらも、本人のために映画全編を上映してあげたという。

内容について秘密厳守の体勢がしかれているなか、たったひとりのファンの切なる願いが聞き届けられたことに多くのファンは胸を打たれている。また、ダニエルの願いを短時間でエイブラムスのもとに届けたネットコミュニティの力にも感嘆せざるをえない。のちにダニエルの夫人は「内容はもちろん明かせませんが、これだけは言えます。言葉に言い尽くせないほど楽しく拝見しました。ご厚意には本当に感謝しています」とメッセージを発信している。

なお、エイブラムスは前作の『スター・トレック』撮影時にも、スター・トレックのファンであり、末期がんと宣告された米カーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授を、冒頭シーンで特別出演させたことがある。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
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