チャールズ・チャップリンの映画デビュー100周年の年となる2014年に向け、前年となる今年3月に「日本チャップリン協会公認 チャールズ・チャップリン デビュー100周年 プレ公演『チャップリン・ザ・ワールド』声優口演「ヴォイス・オブ・チャップリン」が開催されることとなった。
チャップリンの名作映画のほとんどはサイレント(無声)映画である。そんな彼の名作映画に、人気声優たちが目の前で"生"で声をアテるのを見ることができる、というのがこの公演、いや"口演"である。
16日、都内で行われた本作の製作発表には、本公演の発起人である羽佐間道夫(『俺がハマーだ!』ハマー)を筆頭に、近石真介(『猿の惑星シリーズ』コーネリアス)、野沢雅子(『ドラゴンボール』孫悟空)、千葉繁(『北斗の拳』ナレーション)、山寺宏一(『ビバリーヒルズ・コップ』アクセル)、井上喜久子(『ああっ女神さま』ベルダンティ)、宝亀克寿(『ONE PIECE』二代目ジンベエ)、平田広明(『ER救急救命室』ジョン・カーター)という、海外ドラマ・映画・アニメなどに大活躍の8人と、そして「日本チャップリン協会」会長の大野裕之が登場した。
会見冒頭、羽佐間、近石、千葉、野沢が、実際に映画『チャップリンの移民』の映像に声をアテていくデモンストレーションを実施。ベテラン声優たちの妙技に取材陣から感嘆の声があがっていた。その後の会見で羽佐間が「これだけのメンバーが集まるということはなかなかないでしょうね。野沢さんの『ドラゴンボール』のファンのような小さな子から、明日どうなるかわからない老人まで(笑)、老若男女、幅広く喜んでいただける作品になると思いますよ!」とPR。また、チャップリン作品にあえて声をアテるということについて、山寺は「神への冒涜じゃないけど、『余計なことをするな!』とおっしゃる方もいると思います。でも、観ていただければきっとわかっていただけると思う」と、自信を持って語っていた。
「とにかくよくしゃべる。口から生まれたような人たちで」と、喋りを止めない出演者たちにつっこむ近石は、「彼らは日本文化が作り上げた稀有な才能であり、戦後のアテレコ文化の集大成だ」と、日本ならではの"声優"という職業かつ技術に直接触れる機会としても、ぜひこの公演に足を運んでほしいという思いを伝えていた。
このプレ公演では、声優たちによる「ヴォイス・オブ~」とは別に、石丸幹二、浦井健治らによる音楽劇「スマイル・オブ・チャップリン」も上演される。
「ヴォイス・オブ・チャップリン」は、3月29、30日(金・土)に、「スマイル・オブ・チャップリン」は、3月27、28日(水・木)に、いずれも3公演ずつ赤坂ACTシアターにて上演される。(海外ドラマNAVI)
※「ヴォイス・オブ・チャップリン」には、登壇した8名のほかに、緒方賢一、若本規夫、大塚芳忠、森久保祥太郎、朴ろ美も出演します。詳しくは公式サイト(http://www.chaplin100th.com/)にてご確認ください。
Photo:(上段左から)羽佐間道夫、野沢雅子、近石真介、千葉繁
(下段左から)宝亀克寿、山寺宏一、井上喜久子、平田広明