【ややネタばれ】米スーパーボウル試合中の停電に乗じて、"停電後の世界"を描く他局の『Revolution』が宣伝活動

Revolution米ルイジアナ州ニューオーリンズで2月3日(日)に開催された第47回スーパーボウル。米CBSが生中継していたこの試合で突如停電が発生し、他局のNBCで放送されている『Revolution』のスタッフが、ここぞとばかりに宣伝活動を展開するという出来事があった。

アメリカンフットボールのナショナル・フットボールリーグ王座を決める重要な試合で停電が起きたのは、第3クオーターが始まって2分もたたないころ。電気系統の故障により、メルセデス・ベンツ・スーパードームの一部照明が消えてしまい、試合が34分中断するという前代未聞の事態になった。

(以下は、『Revolution』に関するややネタばれの情報を含むので注意)

これを絶好のチャンスととらえたのが、電力が途絶えてしまった文明崩壊後の世界を描く『Revolution』の番組公式ツイッターアカウント。「(シーズン1の後半部がスタートする)3月25日には、まさにこんなことが起きるのかも」とツイートしたのち、電力復活を可能にする物語のキーアイテム"首飾り"の写真を投稿し、「この首飾りがスタジアムにあればよかったのに...」とコメントした。

さらに、TV業界人たちも『Revolution』をネタに発言している。ジミー・ファロンが司会を務める深夜トーク番組のプロデューサー、マイク・シューメイカーは「まるで『Revolution』みたいだ。(文明崩壊を描いたオープニング映像のように)ツタが生い茂るのはいつごろかな」とツイートした。また、『ウォーキング・デッド』の元ショーランナー、グレン・マザラは「終末世界の始まりか? それとも『Revolution』の宣伝か?」、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』プロデューサーのジュリー・プレックは「NBCとJ・J・エイブラムスはスーパーボウルを利用して『Revolution』のネタを蒔いてるわね」とツイートした。このほかにも、『Revolution』ネタのツイートが多数発信された模様だ。

なお、『Revolution』は現在、シーズン1の前半部が終わってから4か月の空白期間のさなかにあり、この間に視聴者が離れていくのではないかという危惧も出ている。現実の停電に乗じたツイッター作戦は、視聴者の関心をつなぎとめるための努力の一環といえそうだ。

一方、スーパーボウルに続いてCBSで放送された『Elementary』は、停電の影響をもろに受けて23時15分にスタート。Hollywood Reporterによると、これはスーパーボウル直後に放送された過去10年間の娯楽番組では最も遅い時間だったという。視聴者数は2080万人、成人層における視聴率は7.8レーティングと、今年の成人層における視聴率では最高の成績をおさめたが、同時に、2003年のスーパーボウル直後に放送された『エイリアス』以来の低い成績にあたるということだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:業界関係者がいじりたくて仕方がない!? 『レボリューション』
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