『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』が米国にて現在放送中のシーズン3でシリーズ終了することが放送局である米Showtimeから正式に発表された。
15世紀ローマを舞台に教皇アレクサンデル6世(ジェレミー・アイアンズ)と彼の一族であるボルジア家と周辺の人々の愛憎劇を描いた壮大な歴史ドラマ『ボルジア家』は、当初シーズン4で終了予定だった。その後、シーズン4の代わりにシリーズ・フィナーレは2時間TV映画を製作するなどのウワサもあったが、予想よりも早くシリーズ終了となってしまった。
Showtimeエンターテインメント社長のデヴィット・ネヴィンスによると「このドラマの製作総指揮者で脚本家である偉大なニール・ジョーダン、そして誰とも比較できないほどすばらしい演技で人々を魅了する主演のジェレミー・アイアンズと一緒に仕事できたことを誇りに思う。ニールはほとんど一人で全てのエピソードを執筆してくれた。ニールが描く並外れた驚くべき物語内容と悪名高いアレクサンデル6世を演じるジェレミーの魅惑的な演技が結び付いて、永遠に人々の心に刻まれる傑出したドラマが誕生した。また近い将来に彼らと共同製作できることを楽しみにしている」とのことだ。
一方、『クライング・ゲーム』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』など数多くの映画の製作、監督、脚本を手掛けてきたニール・ジョーダンは「以前は自分がケーブルTVの連続ドラマを製作するなんて夢にも思わなかったよ。でもいざ製作を開始したら毎回毎回楽しくて仕方がなかった。シーズン4製作を断念したことには財政面、創造面など様々な理由があるが、シリーズ・フィナーレであるエピソード『The Prince』(シーズン3第10話)を執筆して撮影したときは、"ボルジア・ファミリー"の旅路の終わりという気持ちが強かった。私にとって、いつも"ボルジア・ファミリー"の固い絆、結束力がこのドラマの中心だったが最終話は衝撃的だよ。3年間に渡って惜しみなく支援してくれたShowtimeには非常に感謝している」と語っている。
この3年間で、『ボルジア家』はエミー賞10部門でノミネートされ、タイトル・テーマ曲部門そして衣装部門で受賞している。なお主演のジェレミーはゴールデン・グローブ賞主演男優賞ドラマ部門にもノミネートされている。
米国では6月16日に『ボルジア家』シリーズ・フィナーレを放送予定だ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』
(c) LB Television Productions Limited/Borgias Productions Inc./Borg Films kft An Ireland/Canada/Hungary Co-Production. All Rights Reserved.