『FRINGE』ファンからの質問に大笑い!! アナ・トーヴに密着インタビュー

いよいよファイナル・シーズンを迎える『FRINGE/フリンジ』で、5年間ヒロインのオリビアを演じたアナ・トーヴが来日!
NAVIでは今回、事前にファンの方から募集した質問をもとにインタビューを敢行。「この質問、私のだ!」と思った方はぜひニヤニヤして下さいね。「私のはなかった...」というファンの方はごめんなさい! でもどの質問にもとってもにこやかに答えてくれたアナの気さくな人柄にぜひ触れてくださいね。

―― 今回はファンの方からの質問にぜひ答えて頂きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

オーケー。ということは何か困った質問があってもあなたのせいじゃないってことね?(笑)

―― そういうことです(笑) では早速ですが、まずはオリビアを演じていて楽しかったのはどんなところですか?

オリビアを演じていて楽しくなかったところを探すほうが難しいぐらい(笑) 素晴らしいキャストやクルー担当との思い出も、ものすごくタフなFBI捜査官の役を演じることも、それまでは絶対できなかったようなかっこいいスタントも、写真的記憶力を持ってるふりをすること?も(笑)、本当にたくさんあり過ぎて、何かひとつに絞って答えるなんて無理だわ!(笑)

―― 『フリンジ』は基本的にカナダで撮影されていましたが、撮影のない日はどんな風に過ごしてたんですか?

撮影はバンクーバーで行われてたんだけど、バンクーバーはカナダの他の地域に比べればまだ気候は穏やかな方なんだけど、それでもオーストラリア人にとっては寒いの(笑) だから週末も屋内で過ごすことが多かったわ。よくみんなで夕食を食べたわね。いろんな料理を作って、誰かの家に持ち寄ったり、ワインも持ち寄ってね。ウィスラーはとても近かったんだけど、私はスキーもスノーボードもしないから結局行かずじまいよ(笑)

―― なんだか意外ですね。すごくスラッとされててスタイルも良いので、スポーツもしていそうなイメージでした。

昔はしたわ。バンクーバーでも、ヨガはよくやってたの。バンクーバーって、まるでカナダのヨガの中心地かっていうぐらいヨガ・スタジオがたくさんあるのよ! 街角ごとに1軒、時には2軒も。あと昔は乗馬もやってたわね。最近だと柔術のトレーニングも少し。これって面白いスポーツよね。あとは、よく歩くことくらいかな。

―― 柔術! それはドラマのアクション・シーンにも役立ちそうですよね。

残念ながら最近始めたばっかりなので、撮影した時はまだやってなかったの(笑)でもラッキーだったのは、私のスタント役はいい友人だったので、撮影中どうすればカッコ良く見えるかいつも教えてくれてたの。ヒドイ時はヒドイとはっきり言ってくれたしね(笑) 彼女は隅から見ていて、「ヒドイわ!ウソ丸出し!もう一回やりなさい」「わかった、ありがと」みたいな感じで。そりゃぁもうバシっと言われたわ(笑) オリビアがカッコ良く見えたのは彼女のおかげ。ありがと、アトリン!(笑)

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―― チームワークの良さがドラマを見ていてもにじみ出てきていたと思うんですが、実際現場の雰囲気はどんな感じでしたか。

嬉しいことを言ってくれてありがとう! 長く同じメンバーで一緒に仕事をしていると、実際の人間関係がドラマに現れてくるようなことが起こるわよね。まるでよく手入れされた機械みたい(笑)でも私たちにとってとても幸運だったのは、番組自体がスターだったこと。私たちみんなが番組を中心にして、それぞれの役割を果たす。それが『フリンジ』の成功の大きな秘密だったと思うの。

―― 特に仲が良かった人はいました?

誰とお喋りしたりしてたかな...。そうそう、私はよく音響装置のある暗いすみっこで、衣装担当のオードリーと話してたわ。あそこは静かだし、モニターがあるから何が起こっているか把握できて、遅れていって怒鳴られたりもしないしね(笑) あそこはいつも楽しくおしゃべりする私たちの場所だったの。でも現場の人たちはキャストもスタッフもみんな仲が良くて、誰とでも楽しく過ごしてわ。いつも笑いの絶えない現場だったの。

―― シーズン3から、こちらのオリビアと向こうのオリビアの一人二役を演じたわけですが、一番やりがいを感じたのはどんなところでしょう?

そうね。最初の2年ぐらいやっていたオリビアはとてもシリアスなキャラクターだったから、正直、彼女を演じるのはとても疲れることだったの。そこにこの元気で楽しいもう1人のオリビアが現れて、疲れるキャラからちょっと休めた。これって私にとってはとても大きなことだったのよ。それにもうひとつの世界が登場したシーズン3から番組を振り返ると、それまでとまったく違う、新鮮な見方ができるようになったの。これも私にとっては信じられないぐらい素晴らしい機会だったわ。

―― 最近よくドラマシリーズが映画化の話が出るようになりましたよね。『ヴェロニカ・マーズ』の映画化が決まったり、映画ではないけど『24-TWENTY FOUR-』が復活したり。こんな風に『フリンジ』も映画化したいと思いますか?

なんだか映画化の噂があるみたいね。前はそんなこと全然聞かれなかったのに、最近よくその質問をされるの(笑)、でも私はそういう予定は全く聞いてないわ。それにその必要があるとも思えないの。物語はちゃんと完結したし、5年間で語るべきことは語ったと思う。それにしても『24』の復活には私も驚いたわ。『ヴェロニカ・マーズ』も、突然新しいブームになったみたい。これからどうなっていくのか、私もとても興味があるの。いわば、新しい資金集めの手段だものね(笑)

―― 最後の質問ですが、今だから言える、どこにも話していないフリンジの裏話が何かあれば教えて下さい。

(アナ、大笑い)

―― 言っておきますけど、これは私じゃなくて、あくまでファンの方からの質問ですから!(笑)

そうなの?(爆笑)でもこれは困った質問だわ...。だってあまりにたくさんあるから、考え始めると頭が真っ白になって、何も考えられなくなっちゃうんだもの。何があったかな? あ、そうそう、『フリンジ』はこれで最後なのよ!(笑)なんて、冗談よ。あぁ、本当に何を言えばいいのか分からないわ(笑)誰も知らないこと...。一生懸命考えてるんだけど。あー、だめ。あまりのプレッシャーで考え付かない。本当にごめんなさい!

と、最後はアナを困らせてしまいましたが、終始笑顔いっぱいでユーモアを織り交ぜながらインタビューに答えるアナは、ドラマのイメージとは違ってとってもキュート。飾らない人柄にすっかり魅了されるとともに、改めてドラマでの彼女を思い出し、女優として実力に感じ入ったのでした。

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