ヒラリー・クリントンのドラマをめぐる問題の結末は!?NBCは製作を中止する可能性も

ヒラリー・クリントン前米国務長官の人生をNBCがドラマ化するにあたり、米共和党全国委員会（Republican National Committee、以下RNC）から製作中止を求める異例の書簡が届いたのは、以前お伝えしたとおり。RNCは、8月14日（水）までに製作の放棄を求めていたが、NBCは製作の必要性を再検討することにしたようだ。

ダイアン・レイン、『MAD MEN』クリエイターが手掛ける新作に出演

1960年代のニューヨークを舞台に、広告業界の人間模様を描いた『MAD MEN　マッドメン』。この人気ドラマでクリエイターを務めたマシュー・ワイナーが手掛けるAmazonの新シリーズ『The Romanoffs（原題）』に、ベテラン女優のダイアン・レイン（『ジャスティス・リーグ』）がゲスト出演するこ...

NBCはダイアン・レイン主演で4時間のミニシリーズを製作する予定だったが、このドラマが2016年の大統領選に出馬するとみられるヒラリーの好意的な宣伝にあたるとして、RNCは製作の中止を求め、さらに、中止しない場合、共和党予備選討論会での協力や参加を拒否するという、圧力とも思える抗議を行っていた。

米TV Lineによると、NBCエンターテイメントは、「まだ撮影も開始されていない番組に対して、何らかの結論や製作の必要性について公表を行うことは時期尚早だ」とコメント。ミニシリーズの製作が脚本に取り掛かっただけの段階であることを理由に、製作を中止する可能性もあるという。また、一時はヒラリーに関する番組を製作しようとしていた米FOXも、このプロジェクトがとん挫したことを明らかにした。

しかし、この流れに逆らうような形で、ここにきてヒラリーを題材としたドラマの製作を企画しているのは、米CBSだ。CBSは、モーガン・フリーマン（『ダークナイト ライジング』）や『Joan of Arcadia』のクリエーター、バーバラ・ホールらとともに、『マダム・セクレタリー』という作品を製作予定だという。このドラマは、上院議員であるヒラリーの政治家としての顔と、母や妻である家庭での顔を描いたものになるようだ。

ドラマの題材としてひっぱりだこのヒラリーだが、良くも悪くも影響力が大きいのは間違いない。政治的な配慮もあるだろうが、一視聴者としては、さまざまな困難を乗り越えた製作されたヒラリーのドラマを、ぜひとも見てみたいものだ。（海外ドラマNAVI）