名匠ジュゼッペ・トルナトーレ来日! 最新作『鑑定士と顔のない依頼人』舞台挨拶

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』はじめ数々の名作で世界を感動させてきたジュゼッペ・トルナトーレ監督が、最新作『鑑定士と顔のない依頼人』の舞台挨拶のため来日を果たし、10月22日(火)東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズに姿を現した。

日本公開を前に第26回東京国際映画祭にて特別招待作品として上映されることとなった本作は、天才鑑定士にして一流オークショニア(競売人)のヴァージル・オールドマンが、決して姿を現さない女性から鑑定依頼を受け、翻弄されていく様を描いたミステリー。大きな謎が仕掛けられており、監督曰く「偽りの中にも必ず真実がある」物語。イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・デ・ドナテッロ賞で作品賞、監督賞、音楽賞を含む最多6部門を受賞し、ヨーロッパを熱狂させた話題作だ。

主人公ヴァージル役については、トルナトーレ監督自身が最初からジェフリー・ラッシュ(『英国王のスピーチ』)をイメージして脚本を執筆。ジェフリー本人に台本を送ったところ、1週間くらいで「ぜひ、やらせてほしい」という返事が来たという。監督は「簡単で嬉しい出会いでした」と、作品の始まりを振り返った。さらに、はまり役と言えるほどの好演を見せているジェフリーについて「いつまでも一緒に仕事をしていたいと思わせる俳優。自分の仕事をどこまでも愛していて、自分の好きな人物像を演じるときは、何も省みずにその役に飛び込んで、どこまでも突き詰めていってくれる」と絶賛した。

本作には、ジェフリーの他に映画『ラスベガスをぶっつぶせ』で主演を務めたジム・スタージェスや、映画『De storm』などオランダで活躍する女優シルヴィア・ホークス、キーファー・サザーランドの父親で映画『ハンガー・ゲーム』シリーズで知られるドナルド・サザーランドなども出演。音楽はトルナトーレ監督と『ニュー・シネマ・パラダイス』でコンビを組んだエンニオ・モリコーネが手掛けている。

『鑑定士と顔のない依頼人』は12月13日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、他全国順次公開。(海外ドラマNAVI)


Photo:ジュゼッペ・トルナトーレ監督
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