『Sleepy Hollow』効果で実在の村に観光客が増加

米FOXで9月から放送が始まった新作ドラマ『Sleepy Hollow』の効果で、実在の村スリーピー・ホロウを訪れる観光客が増えている。

『Sleepy Hollow』は、映画『スリーピー・ホロウ』(ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演)のベースとなった短編小説「スリーピー・ホロウの伝説」を脚色したドラマ。ニューヨーク郊外の町スリーピー・ホロウを舞台に、革命戦争時代から現代へとよみがえった主人公イカボッド・クレーン(トム・マイソン)が、地元の女性保安官アビー(ニコル・ベハーリー)と共に、謎の首切り事件を捜査するというストーリーだ。

9月中旬に放送されたシーズン1プレミアは、視聴者数1360万人を獲得。FOXにとっては2001年放送の『24 -TWENTY FOUR-』シーズン1プレミア以来の高視聴率となり、3回オンエアで早くもシーズン2の製作が決定した。

一方、実在するスリーピー・ホロウは、ニューヨーク市から25マイル北、ハドソン川のほとりにある村。同村長によると、これまでもハロウィンの季節にはあちこちから訪問者があったが、ドラマの効果で数が増えている。また、地元の観光ウェブサイトへのアクセスも、番組が放送されるたびにジャンプし、総合アクセスも昨年に比べて3倍に上昇しているという。

もともとこの村は「ノース・タリータウン」という名前だったが、GMが1996年に工場を閉鎖したことにより、観光業に力を入れることになり、村民の投票により、同年に現在の名前に変えた。原作のクライマックスシーンを模した彫刻を設置し、名所となる教会ではパフォーマンスを上演するなどして、ハロウィンに最適な観光スポットになっていた。今後はドラマの効果により、一年を通しての訪問者増加に期待をつないでいるところだ。

ちなみにドラマはノースカロライナ州のウィルミントン市で撮影されているが、製作総指揮者のマーク・ゴフマンは、ぜひ実在のスリーピー・ホロウでも撮影をしたいと考えており、それにふさわしいストーリーを模索しているところだという。(海外ドラマNAVI)


Photo:映画版『スリーピー・ホロウ』
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