米ストリーミング配信会社のNetflixとディズニーは、ディズニーが傘下にもつマーベルのキャラクターを主人公とする、実写オリジナルTVシリーズを4作品製作することを発表した。
この発表で明らかになったキャラクターは、デアデビル(真紅のコスチュームを着た盲目のヒーロー)、ジェシカ・ジョーンズ(私立探偵のスーパーヒロイン)、アイアンフィスト(マーシャルアーツの達人)、ルーク・ケイジ(頑丈な肉体をもつハーレム出身の黒人ヒーロー)の4人。いずれも実写ドラマ化にあたっては、ニューヨーク市のスラム街ヘルズ・キッチン地区を舞台に活躍することになるようだ。
製作を担うのはマーベル・テレビジョンとABCテレビジョン・スタジオ。13話構成のシリーズを最低でも4作品製作し、デアデビルが主人公となるシリーズを筆頭に、Netflixで2015年より独占配信が始まる。さらに、各作品のストーリーは『The Defenders』というミニシリーズ・イベントに収束し、映画『アベンジャーズ』のように、ヒーローたちがドリームチームを結成する展開になる。これまでマーベルが映画で展開してきた戦略を、TVドラマにあてはめるものといえそうだ。
ちなみに、マーベルのTVドラマとしては、米ABCで9月から放送されている『Marvel"s Agents of S.H.I.E.L.D.』が先行しており、フルシーズンの製作が決まっているほか、録画/ストリーミング視聴で良好な成績を見せている。
Netflixは会員制配信サービスとして、ディズニー映画を2016年から独占配信する権利を獲得したほか、政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』などのオリジナルシリーズにも力を入れている。チーフ・コンテンツ・オフィサー(コンテンツマーケティングの総責任者)のテッド・サランドスは、同サービスで『アイアンマン』『アベンジャーズ』といったマーベル映画が人気コンテンツとなっていることを明らかにし、ディズニーやマーベルとの提携により、TVにおける同社のブランド力をさらに押し上げたいと抱負を述べている。(海外ドラマNAVI)
Photo:デアデビル
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