アメリカで今月はじめから公開されている映画『エンダーのゲーム』(日本では2014年1月18日公開)。続編製作の可能性とあわせて、スピンオフとなるTVシリーズを製作することも検討されているようだ。
『エンダーのゲーム』は、オーソン・スコット・カードの同名SF小説をベースとして、宇宙戦争を終わらせる使命を背負って生まれてきた少年戦士エンダーの活躍を描く物語。『ヒューゴの不思議な発明』のエイサ・バターフィールド、『スター・ウォーズ』シリーズのハリソン・フォード、『ガンジー』のベン・キングズレーほかが出演している。
Varietyが伝えたところによると、本作の興行収入は米国内で3250万ドル、海外では900万ドルと、まずまずの出だし。配給会社ライオンズゲートのジョン・フェルトハイマーCEOは「ほぼ期待どおり」と言っているが、『ハンガー・ゲーム』や『トワイライト』シリーズなど、ヤングアダルト層向けの映画を大ヒットに結びつけてきたライオンズゲートとしては、少々物足りないというのが本音かもしれない。
そんななか、続編が作られるのかどうか注目が集まっているが、フェルトハイマーは、もう1、2週間様子をみてから決断をくだすと述べたうえで、TVシリーズによるスピンオフの可能性も検討していることを明らかにした。
原作の小説シリーズはこれまでに13作品の作品が刊行されており、映像でも続編を期待するファンは少なくない。しかし、原作者のカードは同性婚に反対する運動を積極的に進めていることから、アメリカでは映画に対するボイコット運動も起きている。<エンダー>シリーズが映画やTVでも展開されるのかどうか、その展望はまだ不透明なままだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『エンダーのゲーム』 2014年1月18日(土)公開 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (c) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.