E.L.ジェームズの官能ロマンス小説を原作とする映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』がこのほど無事、クランクインにこぎつけたことがわかった。
同作は、純真な女子大生アナスタシアが巨大企業の若きCEO、クリスチャン・グレイに導かれ、倒錯した性の世界に溺れていくというストーリー。イギリスの主婦が『トワイライト』のファンフィクションをもとに書き上げた原作小説は、主婦層を中心に瞬く間に史上最速の売り上げを記録し、"マミー・ポルノ"小説ブームの先駆けとなった。
映画化にあたっては、グレイ役に『サン・オブ・アナーキー』のチャーリー・ハナムが抜擢されるやいなや、原作ファンが猛反発。キャスティング撤回を求める署名運動を展開したため、チャーリーがスケジュールの都合を理由に降板してしまい、製作は混迷を極めた。しかし先月ようやく、モデル出身のイギリス人俳優、ジェイミー・ドーナンがグレイ役に決定すると、ファンのウケもよく、事態は一気に収束へと向かった。その後も、製作準備は順調に進んでいるらしく、同作プロデューサーのデイナ・ブルネッティは12月1日、ツイッターに「さあ、始めるぞ」のメッセージをカチンコの画像つきで投稿し、映画版の撮影がめでたくスタートしたことを高らかに宣言した。
すったもんだの挙句の船出となったが、キャスティングをめぐる騒動が映画の大きな前宣伝となったことは確かだ。このまま順調に行けば、映画版『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』はバレンタインデーに合わせて2015年2月13日に公開される見通しだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:グレイ役に抜擢されたジェイミー・ドーナン
(c)ABC Studios