ブラッドリー・クーパー、『エイリアス』時代に「死にたい」と思っていたことを告白

映画『ハングオーバー!』シリーズで大ブレイクを果たし、今や誰もが認める演技派俳優となったブラッドリー・クーパー。デビュー後すぐに出演したスパイドラマ『エイリアス』時代の彼を懐かしく思うファンも多いはずだが、彼にとって当時は決して楽しい時期ではなかったようだ。

ブラッドリーは米GQ誌のインタビューで、『エイリアス』出演当時、演じていたウィル・ティッピン役の登場シーンが減っていくことにストレスを感じていたとコメント。「週に3日くらいしか仕事がなくてね。シーズン2に入ったら、さらに出番が削られて『うぇ』って感じだった。そのあとはもう『死にたい』って思ったよ」と、自殺まで考えたことを明かした。

その後、製作総指揮のJ・J・エイブラムスに降板を直談判したというブラッドリー。「彼は『オッケー』って軽く答えたよ。どっちみちクビにする気だったんだろう」とのことで、あっさりシーズン2でレギュラーを降板したのだそうだ。

さらにブラッドリーは、ドラッグとアルコールに溺れていた過去も告白。「あのまま続けていたら人生を破滅させていただろうね」と語る彼は、中毒から抜け出したあと、物事を前向きにとらえるようになったのだとか。どんな役のオファーが来てもありがたく思うようになり、サンドラ・ブロックがラジー賞(最低女優賞)を受賞した映画『ウルトラ I LOVE YOU!』への出演にさえも感謝しているという。「あの映画でサンドラや多くのスタッフとも出会えて、一緒に仕事ができた。それに今は『ああ、これが本当の自分だ。気取らなくても、自分と働きたいと思ってくれる人がいるんだ』って思える。自分自身を再発見できたんだ。最高だよ」と振り返った。

数々の女優と浮き名を流し、独身生活を謳歌しているように見えるブラッドリー。だが、こんな過去があったからこそ、今を人一倍楽しめているのかもしれない。(海外ドラマNAVI)

Photo:ブラッドリー・クーパー