ライアン・マーフィーが明かす『Glee』コーリーの急死でお蔵入りとなった幻のエンディングとは?

2014年にシーズン6をもって放送を終了することが決まっている、大人気ミュージカルドラマ『Glee/グリー』。クリエイターのライアン・マーフィーはフィナーレの構想を温めていたが、フィン役を演じていたコーリー・モンテースの突然の死に見舞われ、当初のプランは大きく変更を余儀なくされた。そしてこのほど、この実現しなかったエンディングの内容が明らかにされた。

このオリジナル・プランでは、レイチェルがブロードウェイで大成功を収め、ミュージカル界のスターになることを想定していたという。一方、地元オハイオに残ったフィンは、母校マッキンリー高校の教師となり、グリークラブ顧問として充実した日々を送っている。地元を愛する大人へと成長し、自分の生き方に自信を見出したのだ。そんな彼が率いるグリークラブにレイチェルが、ある日突然姿を現す。人生の夢を叶えたにも関わらず、レイチェルは何かしら満たされない思いを抱いていたのだ。「こんなところで何してるんだ?」と驚くフィンに、「私、帰ってきたの」とつぶやくレイチェル。2人がフェードアウトし、物語は終わる...という感動的な内容だ。

このエンディングはマーフィーがコーリー追悼の挨拶の中で参列者に明らかにしたもので、今回、その追悼文が初めて公にされた。その中でマーフィーは、フィナーレをフィンとレイチェルのドラマで締めくくるつもりだったと明かし、この構想がいつも自分を「北極星のように」導いてくれたと述べている。

コーリーが急逝したことにより、急きょ別のエンディングを考案したマーフィーだが、来年オンエアされる新しいフィナーレはコーリーを称賛する内容になるとされ、本人も「とても満足のいくものになる」と自信を見せている。

世界中で愛されたハッピーなミュージカルドラマ『Glee』。コーリーの死を乗り越え、どのような幕引きを見せてくれるのか、来シーズンに大きな期待がかかる。(海外ドラマNAVI)

Photo:コーリー・モンテース
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