マーベル新作ドラマについて、スタン・リー御大が抱く展望とは?

マーベル・コミックのヒーローたちが集合した大人気映画『アベンジャーズ』のスピンオフとして、米ABCで放送されているTVドラマ『Marvel"s Agents of S.H.I.E.L.D.(以下、S.H.I.E.L.D.)』。その本作について、アメリカンコミックの第一人者として知られるクリエイター、スタン・リーが展望を語った。

『S.H.I.E.L.D.』は、マーベルコミックの世界観をベースに、諜報機関S.H.I.E.L.D.のエージェントたちによる活躍を描く新作ドラマ。マーベルヒーローの映画にたびたび登場したフィル・コールソン捜査官(クラーク・グレッグ)が、エージェントたちを率いる。製作総指揮とパイロットの脚本を担うのは、映画を監督したジョス・ウェドン(『バフィー ~恋する十字架~』『ドールハウス』)だ。

そしてスタン・リーは、『スパイダーマン』『ファンタスティック・フォー』『X-MEN』などマーベル・コミックのヒーローの生みの親で、コミックファンから絶大な支持を受けている人物。本作の製作総指揮に名を連ねているほか、アメリカで2月4日(火)に放送される回にカメオ出演する。

そのリーは、Zap2itのインタビューで次のように話した。「『S.H.I.E.L.D.』は映画『アベンジャーズ』のようになるかもしれない。大勢のスーパーヒーローや悪役が出てくる作品になるということだね。まだ本格的にはやっていないことだけど、今後そうなっていくと思うよ」

さらに、どんなスーパーヒーローを登場させたいかと聞かれたリーは、「それはもう、どのヒーローでもいいし、それどころか、みんなを出したいところだね(笑)。とくにお気に入りというのはなくて、全員大好きなんだ。ドラマに大勢出せば出すほどいい」と答えている。

なお、『S.H.I.E.L.D.』は今のところ、人間のエージェントたちが不可思議な事件に取り組むストーリーが中心となっているが、『アベンジャーズ』に比べて地味な印象が強く、批評家筋の評価は芳しくない。しかし今後は、『マイティ・ソー』の女戦士レディ・シフを演じたジェイミー・アレクサンダーが同役で出演、また、『エイリアン2』のビル・パクストンがゲスト出演することも決まっている。さらに、マーベルコミックのキャラクターであるデスロックやローレライが登場することも発表された。リーの話したような展開が期待できるなら、これから勢いを盛り返すのかもしれない。(海外ドラマNAVI)

Photo:『Marvel"s Agents of S.H.I.E.L.D.』
(c)ABC Studios