『スタートレック:ヴォイジャー』主演女優、天動説を支持するトンデモ映画のナレーターに?

『スタートレック:ヴォイジャー』でジェインウェイ艦長役を演じたケイト・マルグルーが、「地球は宇宙の中心にある」と主張する人物が作ったドキュメンタリー映画でナレーションを担当し、物議をかもしている。The Raw Storyなどが伝えた。

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問題のドキュメンタリー映画『The Principle』は、ロバート・サンジェニスという人物が一部出資して製作されたもの。彼は「ガリレオは間違っていた(Galileo Was Wrong)」という名のブログを運営し、天動説を支持する超保守的思想をもっているほか、反ユダヤ発言などでも悪名高い人物だ。

映画は今春リリース予定となっており、詳しい内容はまだ明らかになっていないが、予告編の冒頭では「宇宙について私たちが信じていたことは、すべて間違っていました」というケイトのナレーションが使用されている。また、サンジェニス本人も予告編に登場し、「NASAのウェブサイトに行けば、地球を中心とする宇宙観が正しいことを示唆する(NASAにとっては都合の悪い)情報を取り下げはじめていることがわかります」などと発言していることから、かねてからの持論を主張する内容だと考えられている。

さらにこの映画には、ジョージ・エリス、ミチオ・カク、ジュリアン・バーバー、ローレンス・クラウス、マックス・テグマークといった著名な科学者たちも登場する模様だが、彼らの発言がどのように使用されているのかはまだわからない。ちなみに出演者の一人クラウスは、のちにこの映画について「ナンセンス」とツイートしたほか、Facebookの公式ファンページでもコメント欄に「見る価値は一切ないゴミ映画」と書き込みをしている。

さて、ケイトは一体全体、どういう経緯でこの問題映画のナレーションを担当することになってしまったのか? SFニュースサイトのGiant Freakin Robotはケイト本人への接触を試みているが、まだコメントを得られていないということだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:ケイト・マルグルー
(c)Getty Images