『ビッグバン★セオリー』『グッド・ワイフ』など4作品が中国で配信禁止に

中国でアメリカのドラマ4作品に対してインターネット配信の禁止命令が出されたという。今回、配信が禁止されたのは、『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』『グッド・ワイフ』『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』『ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル』であると、米The Hollywood Reporter(以下、THR)を始めとするメディアが報じている。

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配信禁止を命じたのは新聞・出版・ラジオ・映画・テレビなどのメディアを監督する国家機関。中国で動画配信サービスを行うYoukuなど数社に、前述の4作品をサイトから削除するよう求めたという。Youku側は理由は説明されていないと語っているそうだが、中国政府がテレビや映画よりも規制の緩いオンライン配信で、海外の作品に対する検閲を強化しようとしていることを示す動きだと見られている。

検閲を強化する理由としては、海外の作品がオンライン配信されることで、国内の放送局の視聴者が奪われる恐れがあることや、新たな世論を形成するツールになることを懸念していると考えられる。中国の新華社通信は、THRが中国の検閲強化について取り上げたことにより、多くの中国人ファンが"選択の自由に対する攻撃"と受け止め、オンライン上で抗議していると報じたそうだ。

なお、最近ではサスペンスドラマ『ブラックリスト』も中国を批判するような内容を含むエピソードの削除を命じられ、過去には映画『007 スカイフォール』『タイタニック』『メン・イン・ブラック3』が中国の検閲法に抵触している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』
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