ゾンビがはびこる世界の終末を描いた大人気サバイバルシリーズ『ウォーキング・デッド』。秋にもシーズン5が放送開始する予定だが、そんな同シリーズになんとシーズン12におよぶロングラン構想が浮上していることがわかった。
米E! Onlineによると、これは製作総指揮の1人であるデイヴィッド・アルパートが全米プロデューサー組合(Producers Guild of America)のパネルディスカッションで明かしたもので、原作が存在する番組作りについてどう考えるかを質問されたアルパートは、次のように答えた。「私は原作をベースに番組を製作するほうが好みです。というのも、原作があれば、シーズン10がどうなるのかを予め把握できるからです。もしシーズン11やシーズン12まで続いても、しっかりシリーズを続けるだけの指針と地盤はあります」と述べ、長期的な展開を視野に入れていることを明かした。
この場合の原作とは、ロバート・カークマン、チャーリー・アドラードらによるイメージ・コミックス社出版の人気グラフィックノベル・シリーズ、『ザ・ウォーキング・デッド』を指している。2003年に発売された同コミックシリーズは、米AMCのドラマ化をきっかけに人気に火がつき、もうすぐ130巻に到達するロングラン・シリーズ。作者のカークマンは、今後も何年となくシリーズを継続するつもりだと述べている。「少なくとも300巻までは続ける予定です」と胸を張るカークマンは、さらに「創作の悦びを感じる限り、300巻以降も続けますよ。もちろん、ある日突然、悦びが感じられなくなったら、300巻前に終了するかもしれません。可能性はありますが、そんなことは多分ないでしょうね。ロングランを展開する覚悟でやっていますし、チャーリー・アドラードも同じでしょう」と明言している。
原作者の創作意欲は一向に衰えず、ドラマシリーズの人気も18~49歳の視聴者層で最も高い視聴率をマークするなど、順風満帆の『ウォーキング・デッド』。少なくとも当面は、番組の存続も安泰といえそうだ。果たして同作の快進撃がシーズン12まで続くのか、興味深く見守りたい。
『ウォーキング・デッド』シーズン5は、米AMCにて10月から放送予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:クリエイターの情熱ってスゴイ! 『ウォーキング・デッド』
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