長年支持を集めるファンタジー小説シリーズ『Shannara(シャナラ)』。そのTVシリーズ製作に、米MTVがついにゴーサインを出した。The Hollywood Reporterが報じた。

『シャナラ』は、アメリカの作家テリー・ブルックスが執筆し、1977年から刊行されている正統派ファンタジーシリーズ。魔法が息づく「Four Lands」と呼ばれる世界を舞台に、数百年という歳月をまたいで、古代エルフ王家の末裔が世界の命運をかけた戦いに身を投じるさまを描く。アメリカではこれまでに25巻の小説が刊行され、累計で2600万部を突破。さらに3巻が年内に刊行される予定だ(日本では、シリーズのうち『シャナラの剣』『シャナラの妖精石(エルフストーン)』が扶桑社から刊行されている)。

そのTVシリーズ化にあたって、シーズン1は10話構成となり、小説第二巻『シャナラの妖精石(エルフストーン)』にもとづいた内容になるとのこと。

脚本は、『ヤング・スーパーマン』のクリエイターであるアル・ゴフとマイルズ・ミラーが担当。原作者のブルックスとともに、製作総指揮に名を連ねているジョン・ファヴロー(『アイアンマン』)は、パイロットの監督を務める予定だったが、日程の都合で断念することとなった。その代わり、パイロットと第2話を、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』や、アメリカで12月公開予定の『ミュータント・タートルズ』でメガホンをとったジョナサン・リーベスマンが監督することになる。

米MTVの決定は、米HBOの大人向けファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』が大成功していることを受けて下されたものであることは間違いないだろう。若い視聴者が多いMTVで、どんな作風に仕上がるのか気になるところ。『ハリー・ポッター』に次ぐ有名ファンタジー小説が原作となるだけに、ぜひ成功につなげてほしいものだ。(海外ドラマNAVI)