デヴィッド・テナント、英『Broadchurch』と米『Gracepoint』で演じる同じ役柄について語る

英ITVで大ヒットした犯罪ミステリー『Broadchurch』に主演し、同シリーズの米リメイク版として製作される『Gracepoint』にも主演するデヴィッド・テナント(『ドクター・フー』10代目ドクター)。役名こそ違うものの、事件捜査を主導する刑事として、オリジナル版とリメイク版でまったく同じ役柄を演じることになる。

英Digital Spyによると、この異例のケースについて、デヴィッドは「両方ともかなり自分に似ている役だと思う。でも、あらゆる意味で両者は別物だと感じる」とコメントしたという。「同じキャラクターでありながら、違うんだ。恐らく、客観的な目で見られる人の方が、どう違うのか指摘しやすいだろうね。とにかく、僕にとってはまったく違う役柄に感じられるんだ」と、二つの役が感覚的に大きく異なっていると説明したそうだ。

オリジナル版もリメイク版も、小さな町で謎の死を遂げた少年の事件を捜査するというストーリー。とはいえ、もちろんリメイク版の舞台はアメリカに移されるので、土地柄や文化的な違いから作品自体の雰囲気も変わるはず。また、オリジナル版では、デヴィッド扮するアレック・ハーディ刑事の相棒役をオリヴィア・コールマン(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)が演じたが、リメイク版ではアンナ・ガン(『ブレイキング・バッド』)が演じるため、二人の刑事の間に漂う空気も変化するだろう。

英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ部門で最優秀ドラマ賞に輝くなど、名実ともに2013年の秀作として評価されている『Broadchurch』。今秋から放送されるリメイク版は、よりアメリカで受け入れられやすい形にアレンジされているという。デヴィッド演じる役柄をはじめ、二つのドラマの違いを、ぜひとも見てみたいものだ。

オリジナル版より2話多い10話構成となる『Gracepoint』は、10月2日からアメリカで放送開始となる。一方、オリジナル版の『Broadchurch』は、シーズン2更新が決定しており、2015年にイギリスで放送予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:Broadchurch (2013) (Season 1) - filmstill
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