『ARROW/アロー』のスピンオフ、『The Flash』に主演するグラント・ガスティンが心境を語る!

アメコミヒーロードラマ『ARROW/アロー』のスピンオフ・ドラマとして米CWで放送が始まる『The Flash』。そしてその主役に大抜擢されたのは、『Glee』でセバスチャン役を演じたグラント・ガスティン。本作で、深紅のスーツを身にまとい、超高速で移動できるヒ―ロー"ザ・フラッシュ"と青年バリー・アレンの二つの顔を演じ分けるグラントの最新インタビューをどうぞ!

――今回のフラッシュは、オリジナルにどれくらい近いのですか?

『Flash』は、DCコミックスのジェフ・ジョンズがメインの脚本家だから、オリジナル版をかなり踏襲していると思うよ。でも同時に、ぼくらは自分たちのフラッシュを作り出そうともしているんだ。ぼくは、コミックを参考にフラッシュの役作りをしている。手に入るものはすべて読んだんだ。フラッシュのすべてを知っているジェフ・ジョンズとアンドリュー・クライスバーグたちともいろいろ話をした。でも、自分らしさもある程度混ぜ込んでいるんだ。

――演じるキャラクターの好きなところ、共通点を教えてください。

彼は、とても好感の持てるヤツで、頭がいい。だから、みんな彼に成功してほしいと思うんだ。そんなキャラクターを演じるのは楽しいよ。おまけに彼は、今までで最もクールでクラッシックなスーパーヒーローだ。それってサイコーだよね。 ぼくは、バリーの好奇心旺盛なところを気に入っている。彼は知識欲が強く、いろんなことに興味を抱く。ぼく自身も、いろんなことに興味を持つタイプだけど、彼とは興味の対象が違うんだ。好奇心旺盛というのが共通点だね。身体的には、ぼくが演じているというのもあって、顔の表情が豊かだったり、しゃべる時の身振り手振りが激しかったりというのは同じだよ。

 

――オーディションの話が来た時やキャスティングされた時のリアクションを教えてください。

「やったー!」って感じだったけど、同時に、「信じられない」というのもあった。だって、子どもの時から知っているスーパーヒーローの役のオーディションだよ? そんなチャンスに自分が恵まれることさえも信じられないって感じだったよ。しかも、ぼくは23歳の若造で、ヒョロっちい体つきの俳優だからね。でも、クリエイターたちは、ぼくに何かを見たんだろうね。フラッシュの持つ本質的な部分がぼくにはあるって思ったようで、ぼく自身もそれを信じるようになった。何十年にも渡って、誰がフラッシュを演じるべきかって話題が持ち上がっては、みんなそれぞれ意見を戦わせてきた。誰が演じるべきで、誰は絶対にダメだってね。でも、そういうのに耳を貸してはいけないんだ。自分が起用されたことを興奮して受け止めている。パイロット版が待ち遠しくて仕方ないよ。

――フラッシュのキャラはどんな風に登場し、パイロット版はどんな風になるのですか?

バリーは、母親を殺した犯人の手がかりを探っているという状況で『ARROW』に登場してくるんだ。母親殺しの真犯人捜しというのは、彼の11歳の頃からのライフワークでね。父親が母親殺しの犯人にされてしまっているから、バリーは父親の無実を何とか晴らしたいと思っているんだよ。それからバリーはオリヴァーと親しくなり、チームの一員になっていく。オリヴァーたちは、バリーが自信を持てるよう助け、いろいろなことを教え込むんだ。実は、『ARROW』の出演エピソードもやっと2話が終わったところで、それ以上は、なんとも言えないんだ。しかも、パイロット版の脚本は渡されてもいない。だから、これからどんな方向に進み、パイロット版がどんな風になるのか全然分からないんだ。ただ、『The Flash』のパイロット版は、『ARROW』の続きとして話がつながっていくという予定だったけど、そうはならないことになった。完全に別の話になるみたいだよ。『ARROW』の登場人物が『The Flash』に出てくるのかもまだ分からない。でも、出てくる可能性は高いよ。ただ、本当にどうなるのか知らないんだ。

 

――撮影現場の雰囲気は『Glee』と『ARROW』でどう違うのでしょうか?

『Glee』はシーズン3から参加したけど、みんなとても歓迎してくれた。家族の中にすぐに入れたって感じだったよ。でも撮影の合間の様子は、『Glee』より『ARROW』の方が面白いんだ。『Glee』は、本番でコメディをやったり、歌って踊ったりするから、撮影の合間は、座ってコーヒーをすすっていることが多かった。現場に行って驚いたけど、『ARROW』は、面白い人が揃っているような気がするんだ。笑いがたくさん起きる。イタズラもあるよ。デヴィッド・ラムゼイが一番のイタズラ者かな。彼は本当に面白いんだ。それからポール(ブラックソーン)。予想していたイメージと全然違っていて、ものすごく陽気なんだ。デヴィッドは、ぼくが登場する最初のエピソードの撮影で、カメラがぼくのアップを捉えている間、ずーっと変な顔をしてみせていた。撮影中ずーっとだよ。吹き出さないようになんとか耐えたよ。


 

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Photo:『ARROW/アロー』
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