『オリジナルズ』発売記念!大ヒット中のヴァンパイア・ドラマ3作品を徹底比較

11月12日(水)よりDVDレンタル/オンデマンド配信開始、26日(水)にコンプリートボックスが発売となる『オリジナルズ』。それを記念して、本作をさらに楽しむために、現在人気のヴァンパイア・ドラマ、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』(以下『ヴァンパイア~』)と『トゥルーブラッド』、『オリジナルズ』の"共通点"と"相違点"を見ながら、3作品を徹底比較してみたい。

■共通点その1:種を超えた禁断の恋

まずヴァンパイア映画・ドラマのヒット作には、小説を原作とした作品が多いことが挙げられる。『トゥルーブラッド』はシャーレイン・ハリスの「The Southern Vampire Mysteries」を原作とし、『ヴァンパイア~』もL.J.スミスの同名小説をドラマ化した後、スピンオフの『オリジナルズ』が誕生している。そして次にヴァンパイア作品に欠かせないのが、"ヴァンパイアと人間の三角関係"だ。『ヴァンパイア~』の核心は"種を超えた禁断の恋"で、時には三角以上に発展する場合も。もちろん『オリジナルズ』も例外ではなく、キャミをめぐるクラウスとマルセルの関係や、レベッカの過去の恋がどう影響するのかも見どころとなっている。

■共通点その2:新たな"ヴァンパイア・ルール"の存在

3作品とも、ヴァンパイアの弱点である"日光に弱い"、"住人に招かれないと家に入れない"といった伝統的なお約束は踏襲しつつ、それぞれ新ルールを設定。『ヴァンパイア~』では魔力を持った指輪のおかげで昼間も出歩くことができ、『トゥルーブラッド』では人工血液の開発で人間と共存可能に。そして『オリジナルズ』では、特殊な道具がないと彼らを倒せなかったり、ヴァンパイアと人狼の "ハイブリッド"である主人公クラウスにしかない特性があったりする。弱点や特徴に独自のルールを加えることでヴァンパイアの行動範囲が拡大し、これまでのように恐れられるだけでなく、人間と恋愛関係や友情を築けるようになった。人との関わり方が変わったことも、多彩なヴァンパイア作品が作られるようになった理由かもしれない。

■相違点:舞台となる町の設定

『ヴァンパイア~』は、名前からして神秘的なバージニア州の"ミスティック・フォールズ"でストーリーが展開。そして仏語で"良い天気"の意味を持つ『トゥルーブラッド』の舞台となるルイジアナ州の"ボン・タン"は、ヴァンパイアが暮らす街にしては皮肉な名前がつけられている。両方とも閉鎖的な地方の架空の町だが、『オリジナルズ』はルイジアナ州ニューオーリンズに実在する町"フレンチクォーター"が舞台だ。現実にある場所を物語の背景とすることで、ファンタジーにリアルさをプラスしている。もともとルイジアナは様々な文化・人種が入り混じった土地柄で、植民地時代の雰囲気が残るフレンチクォーターでは、ハイチ移民の間でブードゥー教が流行っていた。そんな背景もあり、心霊現象や魔女・吸血鬼などオカルト系の伝説も多く、ヴァンパイア・ドラマの舞台にはもってこいと言えそうだ。

こういったヴァンパイア・トリビアを知っておけば、さらに楽しめる『オリジナルズ』は、11月12日(水)よりDVDレンタル/オンデマンド配信開始、26日(水)にコンプリートボックスが発売開始。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オリジナルズ』
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