日本でも人気の『ブレイキング・バッド』。本国アメリカでのその人気は、番組終了後1年を経過した今でも衰えるところを知らず、このたびクリスマス商戦を目前にして番組キャラのアクション・フィギュアが発売されて界隈を騒がせています。でも、たかがフィギュア、何がそんなに話題なのかというと...。まずは写真をご覧ください!
顔のソックリさもさておき、フィギュアに付いてくる "アクセサリー"の充実度!ガスマスクや防御服はもちろんのこと、薬品備蓄用ドラム缶(これはデラックス版のみ)から札束を入れるカバン 、果ては "ヤク" を作るビーカーやらフラスコのミニチュアまでついてくるサービス(!?)ぶり!
ファンにとっては、そんなブラック・ユーモアがたまらないオタクなTOYなのですが、"オタク・グッズ"を一般市民、ましてや子供が出入りする普通の大手オモチャ店「トイザらス」が販売しはじめたことから問題勃発!
保守派が多いことで知られるフロリダ州の女性が「覚せい剤を美化するような玩具を大手オモチャ屋に置くなどもってのほか!」ということで、「トイザらス」から『ブレイキング・バッド』のフィギュア撤去を求めるオンライン署名を募りはじめたんです!
この騒ぎを聞きつけて、主人公ウォルター・ホワイト、またの名をハイゼンベルク・・・(笑)を演じたブライアン・クランストンはソーシャル・メディアで、「話しを聞いてムカついたので、対抗するためにフロリダ・ママのフィギュアを燃やしているところです」とツイート。
最終的には、わずか数日のうちに7000件もの署名を確保したママさんパワーの勝利となり、フィギュアを「トイザらス」で販売するのは一時見合わせとなりました。恐るべしママさんパワー!でも、この騒動がきっかけでフィギュアにプレミアがついて値が高騰、なんてことにもなりかねませんよね。放送が終わっても今なお、世間を騒がせている『ブレイキング・バッド』なのでした!
Photo:『ブレイキング・バッド』アクション・フィギュア 取材・写真提供:明美・トスト / Akemi Tosto