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――この映画であなたが演じたキャラクター、トビー・マーシャルについて教えてください。
トビー・マーシャルは、いわゆる男の中の男というやつだね。自身の工場経営を持ちこたえさせようと苦労している労働者だけど、とてもむごい無実の罪を着せられて刑務所に送られてしまうんだ。そして出所するや、この秘密のアンダーグラウンド・レースに出場するため、アメリカ大陸を横断することになる。そんな彼の助手席には、あの最高なイモージェン・プーツ演じるジュリアという女性がいる。このまったく正反対なタイプの2人がツノを突き合わせるのさ。でも、少しずつ僕らはお互いに好意を抱き始める。
――これはあなたが主演の初めての大きな映画ですね。なぜこの作品を選んだのですか?
僕はいつもインディペンデントの作品に惹かれる傾向があるんだ。多分それは、そういった人たちが僕を雇っていたからだろうけど、それは素晴らしいことでもあるよ。なぜなら、インディペンデント映画で本当に素晴らしいストーリーテリングが語られているからだよ。でも正直言って、この脚本を僕の机の上で見た時、僕はそんなに期待していなかった。僕の中では、「またビデオゲームのアダプテーションか」って感じだったんだ。でもそれを読んでみて驚いた。嬉しい驚きだったよ。僕は直ぐにこれらのキャラクターに夢中になった。ストーリーが大好きだった。とても楽しいライドだったよ。僕は何年もとても重い作品をやっていたから、なにか軽いものをやりたかったんだ。
いくつか重い瞬間もあるけど、そんなにたくさんはないしね。僕はなにか軽くて、楽しいものをやりたかったんだ。この作品にはそういったことがすべて入っていた。
――初めて脚本を読んで、出演するかどうかを考えている時、これに是非出たい、と思わせるようなシーンや、モーメントはありましたか?
そうだね。マーシャル・モーターボーイたちの間のダイナミクスだと思う。彼らの絆や友情がとても強いということだね。トビーが、彼がやらなかったことで刑務所に送られた後、彼が出所した時とかね。そういったことの背後にあるストーリーにとても惹かれたよ。映画を押し進めるそういったことに惹かれたんだ。ジュリアとトビーが、車に一緒に乗らないといけなくなるけど、最初はお互い好きじゃない。それから、映画全体を通して、彼らのガードが段々低くなってきて、お互いのことを段々好きになり始め、違う見方をするようになる。そういうのが大好きだった。
――役者として「ブレイキング・バッド」のような番組をやった後に映画をやるのは、難しいですか? テレビ番組だと、キャラクターを何シーズンかにわたって進化させていくことが出来ますが、映画ではそういうわけにはいきませんよね。
いや、そういうことはないよ。僕は、映画、テレビ、舞台、何であれ、すべてのエンターテインメントが大好きなんだ。でも、テレビ番組が素晴らしいのはまさにそういうところだよ。5、6シーズンにわたって、とても細かく複雑なストーリーを語ることが出来るんだ。映画は、ゆっくり長いものになってきている。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のオリジナルのカットは4時間とかあったんだよね? 今は3時間になってるけど。観客は、そういう細かいところが描かれたストーリーを観たがっているんだ。それは素晴らしいよ。
――「ブレイキング・バッド」のジェシーのラストシーンで、彼は車を運転しています。あなたは今作でも車を運転しています。それは偶然ですか?
いや。だから僕はこの映画をやったんだ。それは適切なことのように感じたからだよ。「ブレイキング・バッド」でそういうふうに終わったから、次のプロジェクトで車を運転するところから始めるのはいいんじゃないかと考えたんだ(笑)。
――あなたのお気に入りのカー・アクション映画は何ですか? また、この映画の基になったゲームは知っていましたか? ゲームをやったことはありますか?
うん。僕はゲームのファンだった。彼らはこのゲームを18くらい作ったんだ。すごく長い間あるゲームなんだよ。だから、僕はゲームの大ファンだった。好きなカーアクション映画に関しては、昔のクラシックに戻らないといけないな。「ブリット」は多分、最高のカー映画の一本だと思う。僕はスティーブ・マックィーンが大好きなんだ。彼は役者になる前、ドライバーだった。それは、スクリーン上で明らかだよ。彼がすべてのドライビングを自分でやっているから、観ていて本当に楽しいんだ。
――ゲームのことはよく知らないんですが、映画のシーンは、ゲームにどれくらい近いんですか?ゲームから取ったものはあるんですか?
ゲームで素晴らしいのは、ドライバーの視点のゲームで、物語がないことなんだ。ただ、すごく速く運転し、一番になって、速い車を買うためのお金を稼ぐ、というものなんだ。だから、僕たちは、何も描かれていないキャンバスで仕事をしたんだよ。ただ速い車を使って、観客をドライバー席に載せさえすれば、この映画でどんなストーリーを語っても良かったんだ。彼らはそういうことをしたんだと思うよ。
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