『国際共同制作プロジェクト ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦』12月13日(土)午後1:00放送

欧米の知的層の多くが愛読している文芸誌が、"真実だけを発信し続ける"ために直面した挑戦の数々を、50年前の創刊当初から購読者であるマーティン・スコセッシが描く。

マーティン・スコセッシ

 WOWOWオリジナルドキュメンタリー国際共同制作プロジェクトの記念すべき初放送作品となる本作は、アメリカの有料放送局であるHBO、イギリスの公共放送局であるBBCが制作プロジェクトに参画する共同制作作品である。
 「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」は、1963年に創刊されたアメリカを代表する文芸誌で、トルーマン・カポーティ(「冷血」「ティファニーで朝食を」)やノーマン・メイラー(「裸者と死者」)といった名だたる文豪が寄稿したことでも知られており、文芸や文化にとどまらず、政治や社会問題も積極的に扱うという独自の姿勢が、読者からの支持を集め今なお購読数を伸ばしている。
 今回、創刊当時からの愛読者であるマーティン・スコセッシが、「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」の50年の歴史と半世紀にわたって貫かれた編集者の信念、そして、次の50年に向かって前進していく姿を描く。

<内容>
 文芸誌「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」の表紙には「ニューヨーク・レビュー」の題字が大きく「オブ・ブックス」が小さく表記されている。理由は書評の枠を超え毎号書評でない題材も掲載しているからだ。それは編集者ロバート・シルヴァースが興味を持つ題材で、科学やアート、文芸や人権、政治、戦争など多岐にわたる。他の雑誌や新聞の掲載するトレンドや意見に左右されず、彼は"真実"を発信し続ける。
 この雑誌の寄稿者たちもロバートと同じ姿勢だ。自分自身の目で見て感じたことを他人の意見に左右されることなく記事にする。彼と寄稿者との信頼関係があるからこそどんな真実も勇気を持って掲載できるのだ。時には抗議の手紙が大量に送られてくるが、雑誌の姿勢はいつの時代も変わらない。そんな首尾一貫した信念を持ち続けるため、創刊当初から多くの困難に直面しそのたびに挑戦し続けてきた彼らの情熱と使命感であふれた50年の歴史を送る。

<ナレーター>
渡辺謙

<監督>
マーティン・スコセッシ、デヴィッド・テデスキ

<製作国>
日本、アメリカ、イギリス

<放送情報>
12月13日(土)午後 1:00~
番組サイトはこちら

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photo:Brigitte Lacombe