『グラディエーター』をはじめ、『エイリアン』『ブレードランナー』『ハンニバル』など数々の傑作を生み出してきた巨匠リドリー・スコット監督が「(自身の作品として)過去最大の予算を投じた」と語る『エクソダス:神と王』が、2015年1月30日(金)にいよいよ日本でも公開となる。ロンドンで12月3日に行われたワールドプレミアで、リドリー・スコット監督が高倉健さんとの思い出を語った。
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『エクソダス:神と王』は、モーゼ役に『ダークナイト』3部作の主演を務め、『ザ・ファイター』でアカデミー賞助演男優賞を獲得したクリスチャン・ベイル、ラムセス役には『ゼロ・ダーク・サーティ』『華麗なるギャツビー』のジョエル・エドガートンが出演している大型スケールの歴史スペクタクル作品だ。
本作の公開を記念し、現地時間の12月3日、ロンドン中心街のレスター・スクエアにてワールドプレミアが華やかに開催された。真紅のカーペットに、エジプト風の装飾が施され、リドリー・スコット監督、主演のクリスチャン・ベイル、共演のジョエル・エドガートン、名優ベン・キングズレー、そしてモーゼの妻を演じるマリア・バルベルデらが登場すると会場の熱気は一段とヒートアップ。続いて行われたプレミアでは2時間30分の超大作に観客は酔いしれた。
また、本プレミアと併せて行われたインタビューで、リドリー・スコット監督は1989年の『ブラック・レイン』で主役に起用した高倉健さんの思い出を以下のように語った。
「彼はいつも協力的で、そして周りに気を配る人だった。あるとき、僕はひどい風邪をひきながら、タバコをたくさん吸い続けていた時期があった。健さんはそんな僕に毎朝"タバコはやめた方がいい"と助言してくれた。風邪がもう6週間も続いていると知ると、"私がそれを治してみせる"と言って翌日には漢方薬を持ってきてくれたりした。その薬を飲んだ2日後にはすっきり治ってしまったのをよく覚えている。その後も、何かとてもにおいのきつい魚、おそらくイワシだったと思うけど、そこから抽出したペレットが入った小さな箱を持ってきては、「これを飲めば風邪をひきにくくなる」と勧めてくれた。そういう気遣いをいつもしてくれる 、とても素晴らしい人だった。お互いにクリスマスカードを送ったり、毎年連絡を取りあう仲だった。『ブラック・レイン』の撮影の終わりに、彼から貰った編み細工の美しい籠(かご)は今でも大事にとってあるよ。それを見るたびに「ケン・タカクラ」を思い出すんだ。彼はとても優しくて寛大な人だった。右も左もわからなかった(東京、いや、)大阪に滞在していた僕たちにいつも親切に気持ちよく接してくれたことは今でも忘れられない。懐(ふところ)が深い人で、俳優としてもとても素晴らしい人だった。」
リドリー・スコット監督が手掛ける『エクソダス:神と王』は2015年1月30日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『エクソダス:神と王』ワールドプレミア
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