映画『マイ・ライフ・メモリー』が2015年1月12日(月)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて公開するが、本作の予告編が解禁となったので紹介しよう。
■ 映画『マイ・ライフ・メモリー』予告編
主演は、『インポッシブル』『21グラム』でアカデミー賞主演女優賞に2度ノミネートされたナオミ・ワッツ。昨年公開された『ダイアナ』では、故ダイアナ妃を優雅に演じた彼女が、本作ではアメリカの底辺社会で貧困にあえぎながらも、車椅子の恋人と共に生きようとする女性を気丈に演じている。
車椅子の恋人、リッチーを演じるのは、『クラッシュ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマット・ディロン。政府からの援助金を酒場で使ってしまい、自分に自信が持てず心に傷を持つ男を演じている。そして、この二人の共演には、大ヒット中のゾンビ・ドラマ『ウォーキング・デッド』で、ダリルを演じ、日本でも人気が高いノーマン・リーダスだ。
フロリダに住むメリッサ(ナオミ・ワッツ)とリッチー(マット・ディロン)はモーテル暮らしの貧民層カップル。リッチーはテレビの修理屋で働いていたが、障害を負い、現在は政府から月々の支援を受けている。しかし、そのほとんどを近所の酒場で使ってしまうような生活だった。一方、メリッサは小さなコンビニで細々と働いていた。そんな中、メリッサはリッチーの子供を妊娠する。つらい貧困生活の中にささやかな希望を見出した二人。
しかし、暴力が原因で別れた元恋人ジャスティン(ノーマン・リーダス)がメリッサの前に現れ、彼女の気持ちをかき乱す。うまくいっていたはずのメリッサとリッチー仲も、出産後の経済的不安をかかえ、次第に衝突するようになっていく...。
監督、脚本は『シェリーベイビー』のローリー・コルヤー。彼女は本作で自分の身内が住むフロリダ州の抱える"格差問題を含め、ワーキングプア、特にモーテルで暮らしている人々"を描く決意をした。今回のキャスティングに関して次のようにコメントしている。
「マット・ディロンとは、私が監督業を始めた時から一緒に仕事をしたいと思っていたの。私は彼の出演作を見て育ち、すっかり惚れ込んでしまった。それで俳優の彼を監督したいと思ったのよ。この作品への出演をオファーしたら、彼は引き受けてくれたわ。それからというもの、マットと脚本を推敲していったわ。この役はマット以外に考えられなかったわね。ナオミ・ワッツは私が見てきた中でも群を抜く女優の一人だと断言できるわ。だから、キャスティング担当から、彼女が私の脚本を気に入ってくれたと聞いた時、とても興奮したの。ナオミはとても控えめで思いやりがある人。私に対してもそうだったけど、彼女の距離感と仕事の進め方は尊重できたわ。ノーマン・リーダスは発見のあった俳優だったわ。それまでの仕事についてはあまり知らなかったのだけど、彼もまた才能に満ち溢れている人ね」
『マイ・ライフ・メモリー』は、2015年1月12日(月・祝)より ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。
Photo:『マイ・ライフ・メモリー』
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