米MTVのリアリティ番組『Catfish』の製作チームが米Syfy向けにハッキングの手口と被害を解説するリアリティ・ショー『Hackers(原題)』を企画することが明らかになった。米Deadlineほかが報じている。

Syfyの発表によると、同シリーズは実在のハッカーと、サイバー犯罪取り締まりに携わる捜査官のインタビューを交えながら、実際に起きたサイバー犯罪事件を取り上げ、ネット社会を脅かすハイテク・ハッカーたちの謎に包まれた世界に迫るという番組だ。同作では毎回のエピソードにプロのハッカーが登場し、企業のウェブサイトに侵入した手口やハッカーの思考回路を解説。それをデジタルグラフィックなどで視聴者にわかりやすいよう再現してみせるという。

製作総指揮に就くのは、2月からシーズン4に突入する話題作、『Catfish』を手掛けたRelativity TVのトム・フォーマンとブラッド・ビショップだ。『Catfish』は、なりすましが横行するオンラインデートの実態に迫った同名のドキュメンタリー映画をTVシリーズ化したもので、ネット社会がはらむ危険性にスポットを当てた点では『Hackers』と共通するものがある。ネット社会の脆弱さに警鐘を鳴らす二人がどこまでハッキングの真相に迫れるのかが期待される。

先頃ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント(SPE)を襲った、米企業では史上最大級といわれるサイバースキャンダルが起きたばかりだが、こちらは北朝鮮の関与がウワサされつつも犯人が特定されていないため、番組で取り上げられることはないとみられる。
ハッカーの手法は今、どこまで進化しているのか。シリーズ化されたら日本にもぜひ上陸してほしいリアリティ番組だ。(海外ドラマNAVI)



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