現在アメリカでファイナルシーズンとなるシーズン6が放送中の大ヒットミュージカルドラマ『Glee』。その第7話は、自分が認識している性別と身体的性別が一致しないトランスジェンダーにスポットを当てた内容となり、総勢200人ものトランスジェンダーがコーラスとして出演するという。
(以下、新シーズンのネタばれを含みますのでご注意ください)
このエピソードのタイトルは「Transitioning(転換)」。実はシーズン6では、アメフト部のコーチであるビースト先生(ドット=マリー・ジョーンズ)が、女性から男性へ性転換することを決意。第7話では、同じくトランスジェンダーのウェイド・"ユニーク"・アダムス(アレックス・ニューウェル)が、ビースト先生をたたえる応援歌を歌うことになる。そのバックコーラスを務めるのが総勢200人のトランスジェンダーたち。ウェイドが歌うミュージカル『ヘアスプレー』のナンバー「I Know Where I"ve Been」をパワフルにサポートする。
このエピソードのために、ゲイ擁護団体GLAAD(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation:中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)の協力のもと、全米から集められた200人のトランスジェンダーたち。彼らにとっても、さすがにこれほど大勢のトランスジェンダーが一堂に会する体験は初めてだったのだとか。
これまでも、いじめられっ子やはみ出し者が歌を通じて人々とつながり、成長していく姿を描いてきた『Glee』。製作総指揮の一人であるダンテ・ディ・ロレートは「このエピソードは"受け入れること"ではなく、自分の原点に戻ることを描いています。本当の自分、自分の運命に立ち帰ることをね」とコメント。そして、このエピソードを見た視聴者たちが、"(トランスジェンダーである)彼らも自分たちとまったく変わらない"と気づいてくれることを祈っているという。(海外ドラマNAVI)
Photo:『Glee』
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