LGBTの地位向上に多大な貢献! 『スキャンダル』ケリー・ワシントンがGLAAD賞の栄誉に

ドラマ『スキャンダル 託された秘密』で主人公オリヴィアを演じるケリー・ワシントンが、ゲイ擁護団体(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation:中傷と闘うゲイとレズビアンの同盟)主催のGLAADメディア賞で、多大な貢献に努めた人物に贈られるヴァンガード賞に選出されたことがわかった。米Varietyなどが伝えている。

【関連コラム】光浦靖子が海ドラを語る!!  光浦靖子の海外ドラマTALK&NAVI 『スキャンダル3 託された秘密』編

同賞は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の権利向上に大きな影響力を与えたエンターテインメント業界の人物に授与される。こうした少数派の人々に対する差別や冷遇をなくすべく、地位向上に著しく貢献したことへの栄誉の賞だ。

ゲイはじめとするLGBTコミュニティに属するキャラクターが重要な役どころで登場するドラマ『スキャンダル』。主人公オリヴィアを演じるのがケリーだが、実はアフリカ系アメリカ人の女性がTVドラマの主演を務めるのは1974年以来という。また、LGBTといった少数派への差別をなくそうとGLAADが展開しているプロジェクトであるSprit Dayにもケリーは参加。サポートを表明する紫色の服を着て、平等の権利を絶えず訴え続けている。

それらの功績をGLAADは称賛。同団体の会長サラ・ケイト・エリス氏は、「輝かしいキャリアを通じ、ケリー・ワシントン氏はLGBTの人々への理解を深める役どころを演じて、命を吹き込み続けています。彼女は、アメリカ国内だけでなく海外に向けても、平等の権利を率直に訴えています。それは世界中のファンに希望やさらなる勇気というメッセージを伝播し、対話を醸成することでお互いの理解を深め、心や気持ちを動かすきっかけとなっています」とコメントしている。

これまでヴァンガード賞の栄誉に輝いた著名人には、ジェニファー・ロペス、ジェニファー・アニストン、シャーリーズ・セロン、エリザベス・テイラー、アントニオ・バンデラス、ドリュー・バリモア、ジャネット・ジャクソン、シャロン・ストーンなどがいる。ケリーが表彰される第26回GLAADメディア賞は3月21日、米ロサンゼルスのザ・ビバリーヒルトンで行われる予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スキャンダル』 オリヴィア・ポープ役ケリー・ワシントン
(C)ABC Studios