『HOMELAND』シーズン5の舞台はドイツであることが判明

米Showtimeは27日付の声明で、今秋から放送する『HOMELAND』シーズン5の舞台をドイツに移すことを認めた。英Digital Spyが報じている。

シーズン4では主な舞台をパキスタンに設定していた同シリーズだが、3月のペイリー・フェスで製作総指揮&監督のアレックス・ガンザが、シーズン5は前シーズンの2年半後を描き、キャリー(クレア・デインズ)は民間警備会社の仕事についていると明かしたことから、舞台を中東とは別の国に移すのではないかとウワサされていた。当時、ガンザは「新シーズンの撮影はドイツで行っている。それにキャリーはCIAの局員ではなくなる」とコメントしたのみで、舞台をドイツに設定することが公式に確認されたのは今回が初めて。Showtimeによると、撮影はベルリンのバベルスベルク・スタジオで行われ、同シリーズは米国ドラマとして初めて、シーズンを通してドイツで撮影するという。

同作は、前シーズンの舞台をパキスタンに設定し、実際の撮影の大部分を南アフリカ共和国の首都ケープタウンで行っていたが、シーズン終了後の昨年末にパキスタン政府が首都イスラマバードの描写をめぐって抗議していたことが報じられている。米The New York Postによると、抗議の内容は同作がイスラマバードをあたかも"暗く汚い場所"、"交戦地帯"であるように描いたことに対するもので、同国大使館のスポークスマンは「米国の同盟国で緊密なパートナーである国家を中傷することは、米国の安全保障上の利益のみならず、米国市民に害を及ぼす」と厳しく非難している。

この一件がドイツへの設定シフトに影響を与えたかは不明だが、CIAを離れたキャリーが新天地でどんな活躍を見せるのか気になるところだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『HOMELAND』シーズン4
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