『キャント・バイ・ミー・ラブ』シンディ役のアマンダ・ピーターソンが死去

冴えないオタク系男子と学園のアイドルの恋を描いた1987年公開の青春コメディ、『キャント・バイ・ミー・ラブ』でヒロインのシンディ役を演じたアマンダ・ピーターソンが、コロラド州グリーリーの自宅で死亡していたことがわかった。享年43歳だった。

アマンダの父親を取材した米TMZによると、家族は今月3日を最後にアマンダと連絡が取れなくなったため、心配していたところ、彼女の遺体が5日、自宅で発見されたという。警察はまだアマンダの死因を特定していないが、その死に事件性はないと見ている。医師であるアマンダの父親の話では、彼女はここ2年ほど、肺炎、副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群など、呼吸器系の病気をいくつも患っており、それが死に結びついた可能性もあると語った。また、1年前まで彼女が入居していた住まいにカビが発生し、それが原因で現在の住まいに引っ越したとも伝えられている。

アマンダは映画『アニー』の子役として9歳で芸能界にデビュー。華やかで端整な容姿とダンスの才能を生かし、80~90年代にかけて20作におよぶ映画やTVシリーズに出演した。なかでも、若き日のパトリック・デンプシーと共演した『キャント・バイ・ミー・ラブ』が若者の間で大ヒットし、アマンダは長らく青春映画の代名詞的な存在であり続けた。その後、1994年に芸能界を引退し、生まれ故郷のグリーリー市に戻っていた。遺体発見の3日後には44歳の誕生日を控えていたという。

ネットでは、『バフィー ~恋する十字架~』のサラ・ミシェル・ゲラーが「若い頃、アマンダ・ピーターソンになりたいと願っていたものだった。ママに(シンディが着ていた)白いフリンジのレザー・ジャケットを買ってとねだったほどよ」とツイートしたほか、多くのファンがアマンダの早過ぎる死を悼んでいる。(海外ドラマNAVI)

Photo:映画『キャント・バイ・ミー・ラブ』
(左から)パトリック・デンプシー、アマンダ・ピーターソン
(C)Buena Vista/courtesy Everett Collection
(C)amanaimages