80年代映画『スター・ファイター』をTVシリーズ化する動き

1984年の宇宙冒険SF映画『スター・ファイター』を、30年後の現在、TVシリーズ化しようとする動きがあるようだ。米Varietyが伝えた。

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『スター・ファイター』(監督ニック・キャッスル、主演ランス・ゲスト)は、平凡な青年がアーケードゲームで記録破りの高得点を叩き出し、異星人にスカウトされて本当の宇宙戦争に駆り出されるというお話。ディズニー映画『トロン』に引き続き、特殊視覚効果にCGを本格採用した映画の先駆けとして知られ、今でも多くのSFファンに愛されている作品だ。

そのTVシリーズ化を推し進めているのは、オリジナルの映画版で脚本を担当したジョナサン・ベテュエル。タイトルは『The Starfighter Chronicles』となり、映画のストーリーとは別に、異星人による法の執行をテーマに、道徳律を教え込む連続ドラマにするとのこと。

興味深いのは、ロサンゼルス市に拠点をおく会社Surreal.tvと組み、TV番組としては初めて、仮想現実(VR)技術を取り入れる点。一部のシーンで、VRヘッドセットを装着した視聴者が、周囲を見渡す、宇宙船の内部を探索する、異星人の銃撃戦に身を投じる、といったことを可能にするという(もちろん、従来のテレビでも視聴は可能)。

企画はごく初期の段階で、実現の見込みはまだ不透明だが、オリジナル映画の精神を引き継ぐ野心的な企画として、注目したいところだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・ファイター』(上段から)ダン・オハーリヒー、ランス・ゲスト
(C)Mary Evans/amanaimages



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