大盛況のうちに幕を閉じた今年のサンディエゴ・コミコン・インターナショナルこと、コミコン2015。終了してから1週間以上経つのに興奮いまだ冷めやらず、今日は筆者が現場で体験したコミコン2015の総まとめを、秘蔵生写真も含めて一挙公開しちゃいます!
とにかくまず最初にお伝えしたいのが、コミコンの尋常ではない激混み度! 年々人が増えている感ありで、サンディエゴのダウンタウン全体がラッシュアワー時の渋谷スクランブル交差点状態になるという、とにかく半端じゃない状態になります。あと、現場での歩く距離! これは年々コミコンが巨大化しているため、会場がコンベンション・センターでは収まりきらず、周囲ホテルの催事ホールを借り切ってそこでパネルなどを行っているからなのです。なんたってコンベンション・センターの長さだけでも、すぐ正面を走ってる路面電車の2駅分ですからねえ。分散しているパネル会場を渡り歩くだけでもかなりの距離で、コミコンへは歩きやすい靴を履いていくのは必須項目です。
さてさていよいよ会場到着! フロントに立ち並ぶキオスクでIDを見せて入場バッジをもらい、中へ入ります。今年は年末に超大作『スターウォーズ/フォースの覚醒』が公開されるせいで、コスプレも含めてとにかくスターウォーズ(以下、SW)だらけ! 根っからのSWファンである筆者にとっては最高の光景なわけですが、同時にSW関連グッズが立ち並ぶ今年のコミコンは、あまりに危険過ぎる散財の場でした(笑)。
そして今年注目を集めていたのは、出演者オール参加が噂されていたSWパネル。個人的にもかなり入りたかったのですが、実はコミコンというところはたとえ報道陣でも一般ファン同様に長蛇の列に並ばされ、延々と待たされるのがしきたりなんです。おまけに一旦入場したら好きなパネルが始まるまでず~っと会場内に居なければならず(トイレはあるんですが、会場によってはジュースとかも買いに行けない!)、外に一歩出ようものならせっかく取った席を失うばかりか、再入場のためにはまた長蛇の列の最後尾に並ばなければいけないんです。とてもじゃありませんが、パスをもらうために徹夜したあと、朝7時必着でまた列に戻り、会場に入った後も7時間近くSWとは無関係のパネルを見て、やっと夕方から始まるSWパネルを見る...、というのはいくらなんでもちょっと無理~(泣)ということで、パスしました(T_T)
でも入った人にあとで聞いた話によると、噂どおりSWオールスターが登場、最後のQ&Aのあとストームトルーパーの一団が会場に入って来て、詰めかけていた6500人のファンを率いて秘密の場所に連れて行き、生オーケストラが演奏するSWの音楽をバックに花火大会が行われたそうです。スゴすぎる~、超体験したかった~!
というわけで、コミコンの熾烈さ(苦笑)を感じていただいたあとは、我らが海ドラ・スーパーヒーローたち、マーベルの『エージェント・オブ・シールド』と『エージェント・カーター』のパネル潜入レポートをご紹介!
[ここからは作品のネタバレ情報があるのでご注意ください]いや~、ハッキリ言ってこのパネル会場には筆者の威信にかけて意地で入りました!(笑)おかげでこんなに美味しい爆近ショットが~! ちなみにエージェント・カーターことヘイリー・アトウェルは、1940年代が舞台の番組での印象と全然違って一瞬誰だかわかりませんでした(笑)。ちなみに番組でハワード・スターク(アイアンマンのお父さん)の執事ジャーヴィスを演じるジェームス・ダーシーって生で見ると、間延びした(失礼!)ベネディクト・カンバーバッチみたいだと思うのは筆者だけでしょうか!? そういえば、ベネ様といえば来年公開予定のマーベル映画『ドクター・ストレンジ』で、いよいよスーパー・ヒーローたちの仲間入りをするんですよ。楽しみ!
さてパネルに入ると、やはり入ったなりの特権があるんですが(そりゃそうだっ! 笑)、今年のマーベルTVパネルでは門外不出の舞台裏ビデオが公開されたんです!(完全にコメディー調でしたが。笑)そこには番組ライターのジェド・ウェドンとモーリサ・タンチャローエンがシーズン3のネタがなくて困っている様子が写されて、次に殺されるS.H.I.E.L.Dメンバーを決めようということになり、「ダーツを投げて当たった写真のメンバーに死んでもらおう!」と決めます。(ヒェ~!)でも丁度そのとき、差し入れのドーナツを持ったB.J.ブリットが入ってくる...というビデオ。B.J.は、番組でトリプレット役を演じていました。え...? でもちょっと待ってよ...。たしかトリプレットは、すでに死んだはず...。ということは、この舞台裏ビデオはトリップが蘇ってくることを暗に示唆しているとか!?... こういうのを見せられると、オタク心が騒ぐわけですが、現時点ではシーズン3の撮影がまだ始まっていないということで、情報が超・限られているんですよね~。でもこのパネルではシーズン3で、LASHという新たなキャラクターが登場すると発表されました! なんでも「ドラゴンボール」の"かめはめ波"みたいな術を使える"インヒューマン(Inhuman)"キャラらしく、今のところ善悪は不明ですが恐らく悪者として登場するのではないかという噂です。あとS.H.I.E.L.D側に、シークレット・ウォリアーズという防衛部隊が配置されるとのこと。(ラッキーにも選ばれたコミコン入場者はそのバッジをもらっていました。いいな~。)
パネルもそろそろ終盤にさしかかり、会場にいるファンからのQ&Aコーナーがスタート。会場から小さい女の子が選ばれて、「まだ小さいのですが、S.H.I.E.L.D.のエージェントになって番組に出られますか?」という質問が飛び出しました。そんなカワイイ質問に応えたのがコールソン役のクラーク・グレッグ。「いくら小さくても、キミのような子ならきっと素晴らしいエージェントになれると思うよ。番組でワクがないか後で聞いてみるね」と優しい笑顔で答えてあげていました。やっぱコールソンは素敵です。
マーベルのパネルの後で、筆者が疲労困憊してなだれ込むように入った会場向かいのハードロック・ホテルのレストランで、ひと昔まえに、映画『キル・ビル』で一緒にお仕事をさせていただいたクェンティン(・タランティーノ)監督にバッタリ! 向こうも覚えていてくれて「久しぶりだね~!!」とHUG! (*^o^*)10年ぶりの再会、超嬉しかったです! (ちなみに写真はさすがに「今更...」という感だったので撮りませんでしたが。笑)あとこちらは後日談で聞いたのですが、私がクェンティンと行き会ったそのとなりにある日本レストランNOBUでは、ぬぁんと、J.J.エイブラムスとオスカー・アイザック(新スターウォーズの俳優)がディナーしてたそうです! セレブもあんなにコミコンと近い所で普通にご飯するんだな~、なんて変に感心しちゃいました。
いやいや、今年も盛りだくさんなコミコンでしたが、今回来て再度実感したことは、コミコンは中毒みたいなもんだな~、ということです。身体はボロボロになるけど最終的にやっぱり楽しくてやめられないっていう...(笑)。何はともあれ今年もコミコン・バトルをサバイブして無事ロサンゼルスに帰還。来年はどんなコミコンになるかな~、と早くも楽しみにしている筆者なのでした。
(文・写真・取材: 明美・トスト / Akemi Tosto)