あの大人気映画もドラマも。デジタル配信サービス市場の拡大化へ向けた訴求活動が活発に

動画配信サービスNetflixが、9月2日より日本でサービス開始されることが発表され、Hulu、dTVなどの定額配信サービスの利用の普及も認知度が上がってきている昨今。

7月31日(金)、映画、ドラマなどハリウッドの超大作・世界向け映像コンテンツの提供を手掛けるウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社、株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社の大手5社が主催の、マスコミ向け「デジタル配信サービス体験セミナー」が開催された。

この体験セミナーでは、デジタル配信サービス市場の現状と今後について、消費者の動向、提供インフラの動向などをまとめたレポートが発表された。そして集まった記者には、その場で「Google Playギフトカード」または「iTunes Card」のどちらか(自分で選ぶことができる)が配られ、実際にデジタル映像コンテンツを購入できるという実体験型の企画内容となっていた。
これがその「Google Play 1500 ギフトカード」。最近コンビニエンスストアでも多く見かける。

よく、当サイトの作品リリース告知でも、DVD&ブルーレイ発売/デジタル配信同時スタート、など表記することが多い。が、具体的に「デジタル配信」とは何なのか、今回この良い機会にのって、トライしてみた。

iTunesでは音楽をダウンロード、Googleストアでもアプリ等はダウンロード利用してはいたが、このギフトカードを使って映像コンテンツを買う、というのは私は実は初。ストアの「映画&テレビ」カテゴリに行くと、新作が大量に入っている。これまでドラマは定額配信サービスを利用していたが、新作を観るにはそれに入るまで待たねばならぬと勝手に思い込んでいたため、何だか少し意表を突かれた気がした。デジタル配信開始、というのは、簡単に言うと、「iTunesやGoogleストアでも買えますよ」ということであったのだと、改めて実感...。価格もドラマは1話200~400円程度。レンタルするのとほぼ変わらず、手間なく楽しむことが可能なのは言わずもがなだが、クラウド化が進み、コンテンツを保有することを諦めた人や、もしくはもともとクラウド世代でコンテンツ保有の概念が無い世代にとっては非常に使いやすいサービスだということが出来ると思う。

ここで重要な点は、単に「デジタル配信が便利だから全部それに移行」、という短絡的なものではなく、鑑賞環境の選択肢の幅が広がり、より映像コンテンツを視聴するための手段が増えたということだろう。実生活の中では、ある時はデートで映画館に行きたいし、ある時は家のソファに座ってTV画面を占領したいときだってある。通勤電車に乗っている時はスマートフォンで対応するし、オフィスで空いた時間にはPCモニターがコンテンツを楽しむための画面になる。どこで何を観るのか、デジタル配信向きのコンテンツ、劇場鑑賞向きのコンテンツ、というのを視聴者が自ら選べる時代だ。(選ばなくてはならないぞとも言える。)

今後も進化をしていくであろう映画・ドラマの視聴環境だが、私たち人間が「より内容の良いものを観たい」という気持ちに変わりは無い。これから先も、名作、傑作がどんどん世の中に誕生することを願いたい。


Photo:Google Play 1500 ギフトカード