『エルム街の悪夢』『スクリーム』の生みの親、ホラー映画の巨匠ウェス・クレイヴンが死去

映画『エルム街の悪夢』や『スクリーム』といった大ヒットシリーズで知られるウェス・クレイヴン監督が、脳腫瘍により亡くなっていたことがわかった(享年76)。米Hollywood Reporterなど各メディアが報じている。

クレイヴンは8月30日の午後1時、ロサンゼルスの自宅で息を引き取ったという。「家族に見守られながら、愛に包まれた状態でこの世を去った」と遺族が声明を発表している。

もともと教師だったクレイヴンは、知人の紹介で映画界へ入ると、1972年に『旋律の美学』で監督デビュー。1984年、かつて自分が住んでいた家の隣が墓地だったという経験を生かして脚本・監督を手掛けた『エルム街の悪夢』が大ヒット。眠っている人間の夢の中に出現し、右手にはめた鉄の爪で相手を引き裂いて殺す殺人鬼フレディ・クルーガーを生み出した。その後も数々のホラー映画を世に送り出し、70代になっても『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011年)を監督するなど精力的に活動。人気TVシリーズ『ボストン・リーガル』や『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』にゲスト出演もしていた。

『スクリーム』のTVシリーズが現在全米で大ヒットしているなど、今でもホラー界に多大な影響を与えている巨匠の冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ウェス・クレイヴン(写真は2010年のもの)(C)Ima Kuroda/www.HollywoodNewsWire.net