『スター・トレック』宇宙船復元のため、博物館がファンに協力を呼びかけ

9月8日に放送49周年を迎えた『スター・トレック』。そのオリジナルシリーズで活躍した宇宙船USSエンタープライズのミニチュアモデルを1967年8月当時の状態に復元するため、米スミソニアン国立航空宇宙博物館は、資料となる写真や映像を提供してほしいとファンに呼びかけている。

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全長11フィート(約3.35メートル)にわたるエンタープライズのミニチュアモデルは、1964年に組み立てられた。その後、8回にわたり大きな改良・修復がほどこされ、1974年にパラマウント・スタジオからスミソニアン博物館に寄贈されている。

そのミニチュアモデルの復元作業にあたっては、1967年放映のエピソード「新種クワドトリティケール(Trouble with Tribbles)」における撮影時(TVシリーズ制作当時、改良・修復が最後に行われたのがこの時)の状態を再現することが目標として掲げられている。

復元の参考資料として必要とされているのは、1976年以前に、ミニチュアモデルをじかに写した写真や映像フィルム。つまり、すでにネットに出回っている画像写真ではなく、組み立て中、撮影中、あるいは公共展示中のミニチュアモデルを写したものが求められている。

復元後のミニチュアモデルは、同博物館にて2016年に展示されるとのこと。アメリカのTV史において重要な意義を持つ宇宙船エンタープライズを、放送当時の姿に復元するこのプロジェクト。ぜひ成功させてほしいものだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:TVシリーズ『スター・トレック』
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